TMP112-Q1 デバイスは、2 線式の SMBus および I2C インターフェイスと互換性があります。TMP112-Q1 デバイスの各種動作を、図 8-3 から図 8-6 に示します。図 8-3 のパラメータ を、「Topic Link Label7.7」表に示します。バスの状態は次のように定義されます。
バス・アイドル:SDA ラインと SCL ラインの両方が High。
データ転送の開始:SCL ラインが High のとき、SDA ラインの状態が High から Low に変化することで、START 条件が定義されます。START 条件によって、各データ転送が開始されます。
データ転送の終了:SCL ラインが High のとき、SDA ラインの状態が Low から High へ変化することで、STOP 条件が定義されます。START 条件または STOP 条件を繰り返すと、各データ転送が終了します。
データ転送:START 条件と STOP 条件の間に転送されるデータのバイト数は制限されておらず、コントローラ・デバイスで決定されます。TMP112-Q1 デバイスを使用して単一バイトの更新を行うこともできます。上位 (MS) バイトのみを更新するには、バス上で START または STOP 通信を発行して通信を終了します。
アクノリッジ:各受信側デバイスは、アドレス指定された場合、アクノリッジ・ビットを生成する義務があります。アクノリッジを行うデバイスは、アクノリッジ・クロック・パルスの間に SDA ラインをプル・ダウンします。このとき、アクノリッジ・クロック・パルスが High の間は SDA ラインが安定して Low に維持される必要があります。そのとき、セットアップ時間とホールド時間を考慮する必要があります。コントローラは、受信を行うとき、ターゲットから送信された最後のバイトに対して非アクノリッジ (1) を生成することで、データ転送の終了を通知できます。