JAJSGQ3F September 2014 – June 2022 TMP112-Q1
PRODUCTION DATA
TMP112-Q1 デバイスは、SMBus のアラート機能をサポートしています。TMP112-Q1 デバイスが割り込みモード (TM = 1) で動作しているときは、ALERT ピンを SMBus のアラート信号として接続できます。アラート・ラインにアラート条件が存在することをコントローラが検出すると、コントローラは SMBus のアラート・コマンド (0001 1001) をバスに送信します。ALERT ピンがアクティブの場合、デバイスは SMBus のアラート・コマンドをアクノリッジし、SDA ラインにターゲット・アドレスを返すことで応答します。ターゲット・アドレス・バイトの 8 番目のビット (LSB) は、アラート状況が T(HIGH) を超える温度と T(LOW) を下回る温度のどちらで発生したのかを示します。温度が T(HIGH) より高い場合は LSB が High に、T(LOW) より小さい場合は Low になります。このシーケンスの詳細については、図 8-6 を参照してください。
バス上の複数のデバイスが SMBus のアラート・コマンドに応答した場合、SMBus のアラート・コマンドのターゲット・アドレス部分での調停によって、どのデバイスが ALERT ステータスをクリアするのかが決定されます。調停では、2 線式アドレスが最も小さいデバイスが優先されます。TMP112-Q1 デバイスが調停で優先権を得た場合は、SMBus のアラート・コマンドが完了した時点で、TMP112-Q1 の ALERT ピンが非アクティブになります。TMP112-Q1 デバイスが調停で優先されなかった場合、TMP112-Q1 の ALERT ピンはアクティブのままです。