JAJSKV5C december   2020  – may 2023 TMP139

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 概要
  5. 改訂履歴
  6. ピン構成および機能
  7. 仕様
    1. 6.1 絶対最大定格
    2. 6.2 ESD 定格
    3. 6.3 推奨動作条件
    4. 6.4 熱に関する情報
    5. 6.5 電気的特性
    6. 6.6 タイミング要件
    7. 6.7 スイッチング特性
    8. 6.8 タイミング図
    9. 6.9 代表的特性
  8. 詳細説明
    1. 7.1 概要
    2. 7.2 機能ブロック図
    3. 7.3 機能説明
      1. 7.3.1 パワーアップ・シーケンス
      2. 7.3.2 パワーダウンおよびデバイス・リセット
      3. 7.3.3 温度結果および限界値
      4. 7.3.4 バス・リセット
      5. 7.3.5 割り込みの生成
      6. 7.3.6 パリティ・エラー・チェック
      7. 7.3.7 パケット・エラー・チェック
    4. 7.4 デバイスの機能モード
      1. 7.4.1 変換モード
      2. 7.4.2 シリアル・アドレス
      3. 7.4.3 I2C モードの動作
        1. 7.4.3.1 ホスト I2C 書き込み動作
        2. 7.4.3.2 ホスト I2C 読み取り動作
        3. 7.4.3.3 ホスト I2C 読み取り動作 (デフォルト読み取りアドレス・ポインタ・モード)
        4. 7.4.3.4 I2C モードから I3C 基本モードへの切り換え
      4. 7.4.4 I3C 基本モードの動作
        1. 7.4.4.1 ホスト I3C 書き込み動作、PEC なし
        2. 7.4.4.2 ホスト I3C 書き込み動作、PEC 付き
        3. 7.4.4.3 PEC なしのホスト I3C 読み取り動作
        4. 7.4.4.4 ホスト I3C 読み取り動作、PEC 付き
        5. 7.4.4.5 ホスト I3C 読み取り動作 (デフォルト読み取りアドレス・ポインタ・モード)
      5. 7.4.5 インバンド割り込み
        1. 7.4.5.1 インバンド割り込み調停ルール
        2. 7.4.5.2 インバンド割り込みバス・トランザクション
      6. 7.4.6 コモン・コマンド・コードのサポート
        1. 7.4.6.1 ENEC CCC
        2. 7.4.6.2 DISEC CCC
        3. 7.4.6.3 RSTDAA CCC
        4. 7.4.6.4 SETAASA CCC
        5. 7.4.6.5 GETSTATUS CCC
        6. 7.4.6.6 DEVCAP CCC
        7. 7.4.6.7 SETHID CCC
        8. 7.4.6.8 DEVCTRL CCC
      7. 7.4.7 I/O 動作
      8. 7.4.8 タイミング図
    5. 7.5 プログラミング
      1. 7.5.1 割り込みメカニズムのイネーブル
      2. 7.5.2 割り込みのクリア
    6. 7.6 レジスタ・マップ
  9. アプリケーションと実装
    1. 8.1 アプリケーション情報
    2. 8.2 代表的なアプリケーション
      1. 8.2.1 設計要件
      2. 8.2.2 詳細な設計手順
      3. 8.2.3 アプリケーション曲線
    3. 8.3 電源に関する推奨事項
    4. 8.4 レイアウト
      1. 8.4.1 レイアウトのガイドライン
      2. 8.4.2 レイアウト例
  10. デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 9.1 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    2. 9.2 サポート・リソース
    3. 9.3 商標
    4. 9.4 静電気放電に関する注意事項
    5. 9.5 用語集
  11. 10メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
  • YAH|6
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

レジスタ・マップ

表 7-11 TMP139 レジスタ・マップ
アドレス 種類 リセット時の値 レジスタ名 レジスタの説明 セクション
00h R 51h MR0 デバイス・タイプ、上位バイト 表示
01h R 10h MR1 デバイス・タイプ、下位バイト 表示
02h R 06h MR2 デバイス・リビジョン 表示
03h R 80h MR3 ベンダ ID バイト 0 表示
04h R 97h MR4 ベンダ ID バイト 1 表示
07h RW 0Eh MR7 デバイス設定 - HID 表示
12h RW 00h MR18 デバイス設定 表示
13h W1C 00h MR19 レジスタ MR51 温度ステータス・クリア・コマンド 表示
14h W1C 00h MR20 レジスタ MR52 エラー・ステータス・クリア・コマンド 表示
1Ah RW 00h MR26 TS 設定 表示
1Bh RW 00h MR27 割り込み設定 表示
1Ch RW 70h MR28 TS 温度上限設定 - 下位バイト 表示
1Dh RW 03h MR29 TS 温度上限設定 - 上位バイト 表示
1Eh RW 00h MR30 TS 温度下限設定 - 下位バイト 表示
1Fh RW 00h MR31 TS 温度下限設定 - 上位バイト 表示
20h RW 50h MR32 TS 危険温度上限設定 - 下位バイト 表示
21h RW 05h MR33 TS 危険温度上限設定 - 上位バイト 表示
22h RW 00h MR34 TS 危険温度下限設定 - 下位バイト 表示
23h RW 00h MR35 TS 危険温度下限設定 - 上位バイト 表示
30h R 00h MR48 デバイス・ステータス 表示
31h R 00h MR49 TS 現在検出温度 - 下位バイト 表示
32h R 00h MR50 TS 現在検出温度 - 上位バイト 表示
33h R 00h MR51 TS 温度ステータス 表示
34h R 00h MR52 各種エラー・ステータス 表示
表 7-12 レジスタ・セクション・アクセス・タイプ・コード
アクセス・タイプ コード 説明
読み取りタイプ
R R 読み取り
RC R
C
読み出し後
クリア
RV RV 将来の拡張のため予約済み。
書き込みタイプ
W W 書き込み
W1C W
1C
W
1 書き込みでクリア
リセットまたはデフォルト値
-n リセット後の値またはデフォルト値

7.6.1 MR0: デバイス・タイプ、上位バイト (アドレス = 00h) [リセット = 51h]

レジスタ・マップに戻る。

図 7-47 MR0: デバイス・タイプ・レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
MSB_DEV_TYPE[7:0]
R-51h
表 7-13 MR0: デバイス・タイプ・フィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7:0 MSB_DEV_TYPE[7:0] R 51h デバイス・タイプ、上位バイト。MR1 レジスタと組み合わせて使用します。

7.6.2 MR1: デバイス・タイプ、下位バイト (アドレス = 01h) [リセット = 10h]

レジスタ・マップに戻る。

図 7-48 MR1: デバイス・タイプ・レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
LSB_DEV_TYPE[7:0]
R-10h
表 7-14 MR1: デバイス・タイプ・フィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7:0 LSB_DEV_TYPE[7:0] R 10h デバイス・タイプ、下位バイト。MR0 レジスタと組み合わせて使用します。
グレード B 温度センサを示しています

7.6.3 MR2 デバイス・リビジョン (アドレス = 02h) [リセット = 06h]

レジスタ・マップに戻る。

図 7-49 MR2: デバイス・リビジョン・レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
予約済み DEV_REV_MAJOR[1:0] DEV_REV_MINOR[2:0] 予約済み
R-00 R-00 R-011 R-0
表 7-15 MR2: デバイス・リビジョン・フィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7:6 予約済み R 00 予約済み
5:4 DEV_REV_MAJOR[1:0] R 00 メジャー・リビジョン番号を示します。
3:1 DEV_REV_MINOR[2:0] R 011 マイナー・リビジョン番号を示します。
0 予約済み R 0 予約済み

7.6.4 MR3: ベンダ ID バイト 0 (アドレス = 03h) [リセット = 80h]

レジスタ・マップに戻る。

図 7-50 MR3: ベンダ ID バイト 0 レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
VENDOR_ID_BYTE0[7:0]
R-80h
表 7-16 MR3: ベンダ ID バイト 0 フィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7:6 VENDOR_ID_BYTE0[7:0] R 80h ベンダ ID の下位バイトを示します。

7.6.5 MR4: ベンダ ID バイト 1 (アドレス = 04h) [リセット = 97h]

レジスタ・マップに戻る。

図 7-51 MR4: ベンダ ID バイト 1 レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
VENDOR_ID_BYTE1[7:0]
R-97h
表 7-17 MR4: ベンダ ID バイト 1 フィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7:6 VENDOR_ID_BYTE1[7:0] R 97h ベンダ ID の上位バイトを示します。

7.6.6 MR7: デバイス設定 - HID (アドレス = 07h) [リセット = 0Eh]

MR7 レジスタでは、ホスト・コントローラによって設定された HID を読み取ることができます。このレジスタは、デバイスが I2C のときは SETHID CCC、デバイスが I3C モードのときは RSTDAA、またはバス・リセットによってのみ更新できます。

レジスタ・マップに戻る。

図 7-52 MR7: デバイス設定 - HID レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
予約済み DEV_HID_CODE[2:0] 予約済み
R-0h RW-111 R-0
表 7-18 MR7: デバイス設定 - HID フィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7:4 予約済み R 0h 予約済み
3:1 DEV_HID_CODE[2:0] RW 111 デバイス HID コード。TMP139 デバイスは、表 7-4 に示すように、4 ビットの LID コードと、このレジスタで設定されている 3 ビットの HID コードによって形成される、固有の 7 ビット・アドレスに応答します。1
0 予約済み R 0 予約済み
  1. このレジスタは、SETHID CCC が TMP139 に送信されたとき、またはデバイスがバス・リセット・シーケンスを実行したときにのみ更新されます。
注:

MR7 レジスタへの書き込みまたは更新を行うホスト・トランザクションは、その次にストップ・コンディションが直ちに続く必要があります。リピート・スタートでは、予測不能な動作が発生する可能性があります。

7.6.7 MR18: デバイス設定 (アドレス =12h) [リセット = 00h]

MR18 レジスタは、デバイス機能を設定するために使用されます。I3C モードでは、PEC をイネーブルにし、パリティ (T ビット) をディセーブルにできます。また、I2C と I3C の両方のバス動作について、デフォルトの読み取りアドレス・モードを制御します。PEC バイトのバースト長は、I3C モードでのみ許可されます。ホスト・コントローラは I2C 動作モードでこのビットを更新してはなりません。

レジスタ・マップに戻る。

図 7-53 MR18: デバイス設定レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
PEC_EN PAR_DIS INF_SEL DEF_RD_ADDR_POINT_EN DEF_RD_ADDR_POINT_Start[1:0] DEF_RD_ADDR_POINT_BL 予約済み
RW-0 RW-0 R-0 RW-0 RW-0 RW-0 R-0
表 7-19 MR18: デバイス設定のフィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7 PEC_EN RW 0 PEC イネーブル1
0 = PEC ディセーブル
1 = PEC イネーブル
6 PAR_DIS RW 0 パリティ (T ビット) ディセーブル1
0 =パリティすなわち T ビットがイネーブル
1 =パリティすなわち T ビットがディセーブル
5 INF_SEL R 0 インターフェイス選択
0 = I2C プロトコル (最大速度 1MHz)
1 = I3C 基本プロトコル
4 DEF_RD_ADDR_POINT_EN RW 0 デフォルト読み取りアドレス・ポインタ・イネーブル
0 = デフォルト読み取りアドレス・ポインタはディセーブル (アドレス・ポインタはホストによって設定される)
1 = デフォルト読み取りアドレス・ポインタはイネーブル (アドレスは MR18 レジスタの DEF_RD_ADDR_POINT_Start[1:0] ビットで選択される
3:2 DEF_RD_ADDR_POINT_Start[1:0] RW 00 デフォルト読み取りアドレス・ポインタの開始アドレス2
00 = MR49 レジスタ
01 = 予約済み
10 = 予約済み
11 = 予約済み
1 DEF_RD_ADDR_POINT_BL RW 0 PEC 計算用の読み取りポインタ・アドレスのバースト長
0 = 2 バイト
1 = 4 バイト
0 予約済み R 0 予約済み
  1. バスで RSTDAA CCC が発行されるか、または、バス・リセット・シーケンスが適用されると、PEC イネーブルおよびパリティ・ディセーブルが自動的に更新されます。
  2. 予約済みの値のいずれかを設定すると、TMP139 で予測不能な動作が発生します。
注:

MR18 レジスタへの書き込みまたは更新を行うホスト・トランザクションは、その次にストップ・コンディションが直ちに続く必要があります。リピート・スタートでは、予測不能な動作が発生する可能性があります。

7.6.8 MR19: MR51 温度ステータス・クリア・コマンド (アドレス = 13h) [リセット = 00h]

ホストは、最新の変換後に温度比較のステータスをクリアするために、MR19 レジスタに書き込みます。

レジスタ・マップに戻る。

図 7-54 MR19: MR51 温度ステータス・クリア・コマンド・レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
予約済み CLR_TS_CRIT_LOW CLR_TS_CRIT_HIGH CLR_TS_LOW CLR_TS_HIGH
R-0h R0-W1C R0-W1C R0-W1C R0-W1C
表 7-20 MR19: MR51 温度ステータス・クリア・コマンドのフィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7:4 予約済み R 0h 予約済み
3 CLR_TS_CRIT_LOW R0-W1C 0 温度センサ危険下限ステータスをクリア
1 =「1」を書き込むと MR51 TS_CRIT_LOW_STATUS ビットをクリア、
「0」を書き込むと MR51 TS_CRIT_LOW_STATUS ビットには影響なし
2 CLR_TS_CRIT_HIGH R0-W1C 0 温度センサ危険上限ステータスをクリア
1 =「1」を書き込むと MR51 TS_CRIT_HIGH_STATUS ビットをクリア、
「0」を書き込むと MR51 TS_CRIT_HIGH_STATUS ビット には影響なし
1 CLR_TS_LOW R0-W1C 0 温度センサ低温ステータスをクリア
1 =「1」を書き込むと MR51 TS_LOW_STATUS ビットをクリア
「0」を書き込むと MR51 TS_LOW_STATUS ビットには影響なし
0 CLR_TS_HIGH R0-W1C 0 温度センサ高温ステータスをクリア
1 =「1」を書き込むと MR51 TS_HIGH_STATUS ビットをクリア
「0」を書き込むと MR51 TS_HIGH_STATUS ビットには影響なし

7.6.9 MR20: MR52 エラー・ステータス・クリア・コマンド (アドレス = 14h) [リセット = 00h]

PEC チェックサムが正しくない場合、またはホストからの前回の書き込みによって T ビットのパリティ・エラーが発生した場合、ホストは MR20 レジスタに書き込み、エラー状態をクリアします。このレジスタは I3C モードでのみ有効です。

レジスタ・マップに戻る。

図 7-55 MR20: MR52 エラー・ステータス・クリア・コマンド ・レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
予約済み CLR_PEC_ERROR CLR_PAR_ERROR
R-00h W1C W1C
表 7-21 MR20: MR52 エラー・ステータス・クリア・コマンドのフィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7:2 予約済み R 00h 予約済み
1 CLR_PEC_ERROR R0-W1C 0 パケット・エラー・ステータスをクリア
1 =「1」を書き込むと MR52 PEC_ERROR_STATUS ビットをクリア
「0」を書き込むと MR52 PEC_ERROR_STATUS ビットには影響なし
0 CLR_PAR_ERROR R0-W1C 0 パリティ・エラー・ステータスをクリア
1 =「1」を書き込むと MR52 PEC_ERROR_STATUS ビット をクリア
「0」を書き込むと MR52 PAR_ERROR_STATUSビットには影響なし

7.6.10 MR26: TS 設定 (アドレス = 1Ah) [リセット = 00h]

ホストは、MR26 レジスタを使用して温度センサを無効にできます。デバイスは温度変換を停止します。ビットが設定されたときに変換を実行中である場合は、現在の変換を完了してから、温度センサを無効にします。

レジスタ・マップに戻る。

図 7-56 MR26: 温度センサ設定レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
予約済み DIS_TS
R-00h RW-0
表 7-22 MR26: 温度センサ設定のフィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7:1 予約済み R 00h 予約済み
0 DIS_TS RW 0 温度センサ無効
0 = 温度センサ有効。
1 = 温度センサ無効。

7.6.11 MR27: 割り込み設定 (アドレス = 1Bh) [リセット = 00h]

レジスタ・マップに戻る。

図 7-57 MR27: 割り込み設定レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
CLR_GLOBAL 予約済み IBI_ERROR_EN IBI_TS_CRIT_LOW_EN IBI_TS_CRIT_HIGH_EN IBI_TS_LOW_EN IBI_TS_HIGH_EN
W1C R-00 R-0 RW-0 RW-0 RW-0 RW-0
表 7-23 MR27: 割り込み設定のフィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7 CLR_GLOBAL R0-W1C 0 イベント・ステータスおよびインバンド割り込み (IBI) ステータスのグローバル・クリア
1 =「1」を書き込むと、レジスタ MR48MR51MR52 をクリア。
「0 」を書き込むと、レジスタ MR48MR51MR52 には影響なし。
6:5 予約済み R 00 予約済み
4 IBI_ERROR_EN R 0 MR52 エラー・ログのインバンド割り込み (IBI) イネーブル。1
0 = ディセーブル。MR52 レジスタ・ビットに記録されたエラーは、ホストへの IBI を生成しません。
1 = イネーブル。 MR52 レジスタ・ビットに記録されたエラーは、ホストへの IBI を生成します。
3 IBI_TS_CRIT_LOW_EN RW 0 温度センサ危険下限のインバンド割り込み (IBI) イネーブル。
0 = ディセーブル。MR51 レジスタ TS_CRIT_LOW_STATUS ビットは、ホストへの IBI を生成しません。
1 = イネーブル。MR51 レジスタ TS_CRIT_LOW_STATUS ビットは、ホストへの IBI を生成します。
2 IBI_TS_CRIT_HIGH_EN RW 0 温度センサ危険上限のインバンド割り込み (IBI) イネーブル。
0 = ディセーブル。MR51 レジスタ TS_CRIT_HIGH_STATUS ビットは、ホストへの IBI を生成しません。
1 = イネーブル。MR51 レジスタ TS_CRIT_HIGH_STATUS ビットは、ホストへの IBI を生成します。
1 IBI_TS_LOW_EN RW 0 温度センサ低温のインバンド割り込み (IBI) イネーブル。
0 = ディセーブル。MR51 レジスタ TS_LOW_STATUS ビットは、ホストへの IBI を生成しません。
1 = イネーブル。MR51 レジスタ TS_LOW_STATUS ビットは、ホストへの IBI を生成します。
0 IBI_TS_HIGH_EN RW 0 温度センサ高温のインバンド割り込み (IBI) イネーブル。
0 = ディセーブル。MR51 レジスタ TS_HIGH_STATUS ビットは、ホストへの IBI を生成しません。
1 = イネーブル。MR51 レジスタ TS_HIGH_STATUS ビットは、ホストへの IBI を生成します。
  1. IBI_ERROR_EN は、ENEC CCC、DISEC CCC、RSTDAA CCC、またはバス・リセット・シーケンスによってのみ更新できます。レジスタへの直接書き込みや、DEVCTRL CCC を使用した書き込みでは、このビットを更新しません。これは、予測不能な動作を引き起こす可能性があります。

7.6.12 MR28: 温度センサ上限 - 下位バイト設定 (アドレス = 1Ch) [リセット= 70h]

温度変換の結果が、MR29 および MR28 レジスタで設定された値よりも大きい場合、温度上限のステータス・フラグがセットされます。アプリケーションは、危険温度上限レジスタが、温度上限レジスタよりも確実に大きい値になっているようにする必要があります。

レジスタ・マップに戻る。

図 7-58 MR28: 温度センサ上限 - 下位バイト設定レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
TS_HIGH_LIMIT_LOW[7:0]
RW-70h R-0 R-0
表 7-24 MR28: 温度センサ上限 - 下位バイトのフィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7:0 TS_HIGH_LIMIT_LOW[7:0] RW 70h 温度センサ上限温度の下位バイト。1
MR29 と MR28 の組み合わせにより、温度センサの上限が定義されます。
  1. ホストが 1 を書き込んだとき、R-0 と記載されたビットは更新されず、読み出すと 0 になっています。

7.6.13 MR29: 温度センサ上限 - 上位バイト設定 (アドレス = 1Dh) [リセット = 03h]

温度変換の結果が、MR29 および MR28 レジスタで設定された値よりも大きい場合、温度上限のステータス・フラグがセットされます。アプリケーションは、危険温度上限レジスタが、温度上限レジスタよりも確実に大きい値になっているようにする必要があります。

レジスタ・マップに戻る。

図 7-59 MR29: 温度センサ上限 - 上位バイト設定レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
TS_HIGH_LIMIT_HIGH[7:0]
R-0 R-0 R-0 RW-03h
表 7-25 MR29: 温度センサ上限 - 上位バイトのフィールド説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7:0 TS_HIGH_LIMIT_HIGH[7:0] RW 03h 温度センサ上限温度の上位バイト。1
MR29 と MR28 の組み合わせにより、温度センサの上限が定義されます。
  1. ホストが 1 を書き込んだとき、R-0 と記載されたビットは更新されず、読み出すと 0 になっています。

7.6.14 MR30: 温度センサ下限 - 下位バイト設定 (アドレス = 1Eh) [リセット = 00h]

温度変換の結果が、MR31 および MR30 レジスタで設定された値よりも小さい場合、危険下限のステータス・フラグが設定されます。アプリケーションは、危険温度下限レジスタの値が、温度下限レジスタよりも確実に小さい値になっているようにする必要があります。

レジスタ・マップに戻る。

図 7-60 MR30: 温度センサ下限 - 下位バイト設定レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
TS_LOW_LIMIT_LOW[7:0]
RW~00h R-0 R-0
表 7-26 MR30: 温度センサ下限 - 下位バイトのフィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7:0 TS_LOW_LIMIT_LOW[7:0] RW 00h 温度センサ下限温度の下限バイト。1
MR31 と MR30 の組み合わせにより、温度センサの下限が定義されます。
  1. ホストが 1 を書き込んだとき、R-0 と記載されたビットは更新されず、読み出すと 0 になっています。

7.6.15 MR31: 温度センサ下限 - 上位バイト設定 (アドレス = 1Fh) [リセット = 00h]

温度変換の結果が、MR31 および MR30 レジスタで設定された値よりも小さい場合、危険下限のステータス・フラグが設定されます。アプリケーションは、危険温度下限レジスタの値が、温度下限レジスタよりも確実に小さい値になっているようにする必要があります。

レジスタ・マップに戻る。

図 7-61 MR31: 温度センサ下限 - 上位バイト設定レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
TS_LOW_LIMIT_HIGH[7:0]
R-0 R-0 R-0 RW~00h
表 7-27 MR31: 温度センサ下限 - 上位バイトのフィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7:0 TS_LOW_LIMIT_HIGH[7:0] RW 00h 温度センサ下限温度の上位バイト。1
MR31 と MR30 の組み合わせにより、温度センサの下限が定義されます。
  1. ホストが 1 を書き込んだとき、R-0 と記載されたビットは更新されず、読み出すと 0 になっています。

7.6.16 MR32: 温度センサの危険上限温度 - 下位バイト設定 (アドレス = 20h) [リセット = 50h]

温度変換の結果が、MR33 および MR32 レジスタで設定された値よりも大きい場合、危険温度上限のステータス・フラグが設定されます。アプリケーションは、危険温度上限レジスタが、温度上限レジスタよりも確実に大きい値になっているようにする必要があります。

レジスタ・マップに戻る。

図 7-62 MR32: 温度センサ危険温度上限 - 下位バイト設定レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
TS_CRIT_HIGH_LIMIT_LOW[7:0]
RW-50h R-0 R-0
表 7-28 MR32: 温度センサ危険温度上限 - 下位バイトのフィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7:0 TS_CRIT_HIGH_LIMIT_LOW[7:0] RW 50h 温度センサ危険上限温度の下位バイト。1
MR33 と MR32 の組み合わせにより、温度センサの危険上限温度が定義されます。
  1. ホストが 1 を書き込んだとき、R-0 と記載されたビットは更新されず、読み出すと 0 になっています。

7.6.17 MR33: 温度センサ危険温度上限 - 上位バイト設定 (アドレス = 21h) [リセット = 05h]

温度変換の結果が、MR33 および MR32 レジスタで設定された値よりも大きい場合、危険温度上限のステータス・フラグが設定されます。アプリケーションは、危険温度上限レジスタが、温度上限レジスタよりも確実に大きい値になっているようにする必要があります。

レジスタ・マップに戻る。

図 7-63 MR33: 温度センサ危険温度上限 - 上位バイト設定レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
TS_CRIT_HIGH_LIMIT_HIGH[7:0]
R-0 R-0 R-0 RW-05h
表 7-29 MR33: 温度センサ危険温度上限 - 上位バイトのフィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7:0 TS_CRIT_HIGH_LIMIT_HIGH[7:0] RW 05h 温度センサ危険上限温度の上位バイト。1
MR33 と MR32 の組み合わせにより、温度センサの危険上限温度が定義されます。
  1. ホストが 1 を書き込んだとき、R-0 と記載されたビットは更新されず、読み出すと 0 になっています。

7.6.18 MR34: 温度センサ危険温度下限 - 下位バイト設定 (アドレス = 22h) [リセット = 00h]

温度変換の結果が、MR35 および MR34 レジスタで設定された値よりも小さい場合、危険温度下限のステータス・フラグが設定されます。アプリケーションは、危険温度下限レジスタの値が、温度下限レジスタよりも確実に小さい値になっているようにする必要があります。

レジスタ・マップに戻る。

図 7-64 MR34: 温度センサ危険温度下限 - 下位バイト設定レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
TS_CRIT_LOW_LIMIT_LOW[7:0]
RW~00h R-0 R-0
表 7-30 MR34: 温度センサ危険温度下限 - 下位バイトのフィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7:0 TS_CRIT_LOW_LIMIT_LOW[7:0] RW 00h 温度センサ危険下限温度の下位バイト。1
MR35 と MR34 の組み合わせにより、温度センサの危険下限温度が定義されます。
  1. ホストが 1 を書き込んだとき、R-0 と記載されたビットは更新されず、読み出すと 0 になっています。

7.6.19 MR35: 温度センサ危険温度下限-上位バイト設定 (アドレス = 23h) [リセット = 00h]

温度変換の結果が、MR35 および MR34 レジスタで設定された値よりも小さい場合、危険温度下限のステータス・フラグが設定されます。アプリケーションは、危険温度下限レジスタの値が、温度下限レジスタよりも確実に小さい値になっているようにする必要があります。

レジスタ・マップに戻る。

図 7-65 MR35: 温度センサ危険温度下限 - 上位バイト設定レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
TS_CRIT_LOW_LIMIT_HIGH[7:0]
R-0 R-0 R-0 RW~00h
表 7-31 MR35: 温度センサ危険温度下限 - 上位バイトのフィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7:0 TS_CRIT_LOW_LIMIT_HIGH[7:0] RW 00h 温度センサ危険下限温度の上位バイト。1
MR35 と MR34 の組み合わせにより、温度センサの危険下限温度が定義されます。
  1. ホストが 1 を書き込んだとき、R-0 と記載されたビットは更新されず、読み出すと 0 になっています。

7.6.20 MR48: デバイス・ステータス (アドレス = 30h) [リセット = 00h]

TMP139 が I3C モードのとき、MR48 レジスタは IBI のステータスを提供します。

レジスタ・マップに戻る。

図 7-66 MR48: デバイス・ステータス・レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
IBI_STATUS 予約済み
R-0 R-00h
表 7-32 MR48: デバイス・ステータスのフィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7 IBI_STATUS R 0 デバイス・イベント・インバンド 割り込み (IBI) ステータス。
0 = 保留中の IBI なし。
1 = IBI 保留中。
6:0 予約済み R 00h 予約済み

7.6.21 MR49: 現在検出温度下位バイト (アドレス = 31h) [リセット = 00h]

MR49 レジスタには、最新の変換から得られた温度出力の下位 8 ビットが保存されます。

レジスタ・マップに戻る。

図 7-67 MR49: 現在検出温度下位バイト・レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
TS_SENSE_LOW[7:0]
R-00h
表 7-33 MR49: 現在検出温度下位バイトのフィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7:0 TS_SENSE_LOW[7:0] R 00h 温度センサによる最新の変換後に返された現在温度の下位バイト。
MR50 と MR49 の組み合わせにより、最新の変換後に返された温度を示します。

7.6.22 MR50: 現在検出温度上位バイト (アドレス = 32h) [リセット = 00h]

MR50 レジスタには、最新の変換から得られた温度出力の上位 8 ビットが保存されます。

レジスタ・マップに戻る。

図 7-68 MR50: 現在検出温度上位バイト設定レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
TS_SENSE_HIGH[7:0]
R-00h
表 7-34 MR50: 現在検出温度上位バイトのフィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7:0 TS_SENSE_HIGH[7:0] R 00h 温度センサによる最新の変換後に返された現在温度の上位バイト。
MR49 と MR50 の組み合わせにより、最新の変換後に返された温度を示します。

7.6.23 MR51: 温度ステータス (アドレス = 33h) [リセット = 00h]

MR51 レジスタには、最新の変換温度出力を MR28~MR35 に定義されている 4 つのスレッショルド・レベルのそれぞれと比較したステータスが保存されます。

レジスタ・マップに戻る。

図 7-69 MR51: 温度ステータス・レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
予約済み TS_CRIT_LOW_STATUS TS_CRIT_HIGH_STATUS TS_LOW_STATUS TS_HIGH_STATUS
R-0h R-0 R-0 R-0 R-0
表 7-35 MR51: 温度ステータスのフィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
6:5 予約済み R 00 予約済み
3 TS_CRIT_LOW_STATUS R 0 温度センサ危険下限ステータス。
0 = 温度がレジスタ MR35 および MR34 で設定されている制限を上回っています。
1 = 温度がレジスタ MR35 および MR34 で設定されている制限を下回っています。
2 TS_CRIT_HIGH_STATUS R 0 温度センサ危険上限ステータス。
0 = 温度がレジスタ MR33 および MR32で設定されている制限を下回っています。
1 = 温度がレジスタ MR33 および MR32 で設定されている制限を上回っています。
1 TS_LOW_STATUS R 0 温度センサ下限ステータス。
0 = 温度がレジスタ MR31 および MR30 で設定されている制限を上回っています。
1 = 温度がレジスタ MR31 および MR30 で設定されている制限を下回っています。
0 TS_HIGH_STATUS R 0 温度センサ上限ステータス
0 = 温度がレジスタ MR29 および MR28 で設定されている制限を下回っています。
1 = 温度がレジスタ MR29 および MR28 で設定されている制限を上回っています。

7.6.24 MR52: 各種エラー・ステータス (アドレス = 34h) [リセット = 00h]

MR52 レジスタには、PEC モードがイネーブルのときの PEC チェックサム障害のステータス、およびホストが I3C モードでデバイスに書き込むときの T ビットのパリティ・エラーが保存されます。

レジスタ・マップに戻る。

図 7-70 MR52: 各種エラー・ステータス・レジスタ
7 6 5 4 3 2 1 0
予約済み PEC_ERROR_STATUS PAR_ERROR_STATUS
R-00h R-0 R-0
表 7-36 MR52: 各種エラー・ステータスのフィールドの説明
ビット フィールド タイプ リセット 説明
7:2 予約済み R 00 予約済み
1 PEC_ERROR_STATUS R 0 パケット・エラー・ステータス。
0 = PEC エラーなし。
1 = 1 つ以上のパケットで PEC エラー発生。
0 PAR_ERROR_STATUS R 0 パリティ・チェック・エラー・ステータス
0 = パリティ・エラーなし。
1 = 1 つ以上のバイトでパリティ・エラー発生。