JAJSKV5C december 2020 – may 2023 TMP139
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
図 7-15 および 図 7-16 に示す ように、I3C 基本モードの読み取りは I2C 読み取り動作と同じです。デバイスから送信 されるすべてのバイトについて、9 番目のビットは T ビットです。このビットは、デバイスとホストが読み取り転送の継続をネゴシエーションするために使用されます。読み取りフェーズでは、デバイスは、立ち上がりエッジの前に T ビットを 1 に駆動して、さらに続けてバイトを送信してもよいことをホストに通知します。あるいは、T ビットを 0 に駆動して、デバイスが転送を終了しようとしていることをホストに通知できます。この場合、 ホストは、バス上でストップまたはリピート・ストップを使って応答する必要があります。 また、デバイスが T ビットを 1 として送信した場合に限り、ホストは T ビットを 0 に駆動することによって転送を終了できます。この場合、バス上でリピート・スタート・コンディションが発生します。 また、ホストは、バス上でストップを送信することもできます。 ホストによって IBI がイネーブルになっている場合、ホストは、デバイス・アドレスを送信する前に、7'h7E および R/W = 0 で構成される IBI ヘッダ・バイトを送信する必要があります。これにより、複数のデバイスにおいてホストと通信する必要のある割り込み条件が発生した場合に、バス上の参加デバイス間での調停が可能になります。
リピート・スタートの前の書き込みフェーズでパリティ・エラーが発生した場合、TMP139 は、トランザクションの読み取りフェーズで NACK 応答します。また、ホストがデータの読み取りを継続的に試みて、内部読み取りアドレス・ポインタが、レジスタ・マップ・テーブルの最後のレジスタである 255 に達する場合には、デバイスは、T ビットを 0 として送信します。さらに、ホストが同じデバイスに対してリピート・スタートで新しいトランザクション開始しようとしたとき、前のトランザクションでパリティ・エラーが発生している場合、TMP139 は、デバイス・アドレスに NACK 応答して、エラー状態をホストに通知します。ホストは、TMP139 への新しい転送を実行する前に、まずパリティ・エラー状態をクリアする必要があります。IBI がイネーブルのとき、デバイスは IBI を使用して、検出されたエラー条件をホストと通信できます。ただし、IBI がイネーブルでない場合は、ホストがエラー・ステータス・レジスタをチェックして、バスでパリティ・エラーが検出されていないことを確認するように強く推奨します。