JAJSP66A september 2022 – may 2023 TMP1827
PRODUCTION DATA
バス・リセット・フェーズは、通信の開始です。このフェーズは、ホストが 1 線式データ・ラインを tRSTL の期間 Low に保持することで開始します。バス上のすべてのデバイスは、現在の状態に関係なく、内部状態を再初期化し、ホストが開始したバス・リセットに応答します。図 8-1 に示すように、デバイスは tPDH 以上経過した後に、1 線式を tRSTH の期間 Low に保持することで応答します。
すべてのデバイスは、電源投入時に Device Configuration-2 の OD_EN ビットが 1 に設定され、ステータス・レジスタの OD フラグが 1 に設定されます。ホストが 48µs~80µs のバス・リセット・パルスを送信すると、オーバードライブ速度で動作するデバイスのみがバス・リセット・パルスに応答し、標準モードで動作するデバイスは標準モードのバス・リセットを待機します。
ホストが標準モードの最小 tRSTL のバス・リセット・パルスを送信した場合、デバイスは OD_EN ビットを 0 にリセットし、標準モードでバス・リセットに応答します。バスに標準速度とオーバードライブ速度のデバイスが混在している場合、標準モードのバス・リセット・パルスを送信すると、すべてのデバイスが標準モードの動作速度にリセットされます。
ホストが特定の動作速度のバス・リセットを送信し、他の速度モードで通信することはできません。また、80µs より広いバス・リセット・パルス (480µs 未満) が送信された場合、デバイスの通信はリセットされますが、デバイスの動作は保証されません。