JAJSP66A september 2022 – may 2023 TMP1827
PRODUCTION DATA
抵抗アドレス・モードでは、ADDR ピンとグランドの間に接続された E96 シリーズ (許容誤差 1%) の標準抵抗を使用します。図 9-6 に示す 8 ビット・アドレスでは、下位 4 ビットが接続された抵抗からデコードされ、ショート・アドレス・レジスタの内容に重ね合わされています。
FLEX_ADDR_MODE を 00b にした後、ホスト・コントローラは Device Configuration-2 レジスタのビットを 10b に設定する必要があります。これにより、デバイスが接続されている抵抗をデコードできるようになります。Device Configuration-2 レジスタに書き込んだ後、ホストはデバイスが抵抗アドレスをデコードできるようにするため、tRESDET の間デバイスをシャットダウン・モードにし、バスをアイドル状態にする必要があります。表 9-3 に、デコードされた抵抗値に基づくデバイス・アドレスの設定値を示します。ADDR ピンが GND または 6.49kΩ より低い抵抗に接続されている場合、アドレス・デコーダは常に 0000b とデコードします。同様に、ADDR ピンが 54.9kΩ より高い抵抗に接続されている場合、アドレス・デコーダは常に 1111b とデコードします。
抵抗値 (kΩ) | アドレスのデコード |
---|---|
< 6.49 | 0h |
7.87 | 1h |
9.31 | 2h |
11.0 | 3h |
13.3 | 4h |
15.4 | 5h |
17.8 | 6h |
20.5 | 7h |
23.7 | 8h |
26.7 | 9h |
30.1 | Ah |
33.2 | Bh |
37.4 | Ch |
42.2 | Dh |
47.5 | Eh |
> 54.9 またはフローティング | Fh |
このモードは、アプリケーションで複数のプリント基板 (PCB) に TMP1827 を配置する必要がある場合に便利です。部品表 (BOM) の部品を変更することは、個別のピン接続用に複数の PCB を製造するよりも簡単であるため、システムのコストを削減できます。