JAJS442E December 2006 – September 2024 TMP411
PRODUCTION DATA
TMP411 デバイスの THERM ピンおよび ALERT ピン、または THERM2 ピンは、アラーム機能専用です。ピンはオープン ドレイン出力で、それぞれ V+ への プルアップ抵抗が必要です。これらのピンは、他のアラーム ピンとワイヤ OR 接続され、複数のセンサをシステム監視できます。THERM ピンは、ソフトウェアでディセーブルできない過熱割り込みを行います。ALERT ピンは、早期警告割り込みであり、ソフトウェアでディセーブルまたはマスクできます。ALERT ピンまたは THERM2 ピンは、2 番目の THERM ピンである THERM2 として構成できます (構成レジスタ:AL または TH ビット = 1)。デフォルト設定では、ピン 6 が ALERT ピン (AL または TH = 0) として機能するように構成されています。
測定されたローカルまたはリモート温度が、対応するローカルおよびリモートの THERM 制限レジスタにプログラムされた温度範囲を外れると、THERM ピンが Low にアサートされます。THERM 温度制限範囲は、制限レジスタの範囲よりも広い範囲でプログラムでき、これにより、ALERT ピンは THERM ピンよりも早期に警告を発することができます。THERM アラームは、測定された温度が THERM 温度制限範囲から THERM ヒステリシス レジスタに保存されたヒステリシス値を差し引いた範囲に入ると、自動的にリセットされます。表 9-8 に、許容されるヒステリシス値を示します。デフォルトのヒステリシスは 10℃です。ALERT ピンまたは THERM2 ピンが 2 番目のサーマル・アラームとして構成されている場合 (構成レジスタ:ビット 7 = 0、ビット 5 = 1)、ピンは THERM ピンと同じように機能しますが、ローカルおよびリモート温度上限レジスタおよび下限レジスタに保存された温度を使用して比較範囲を設定します。
ALERT または THERM2 (ピン 6) が ALERT ピンとして構成されている場合 (構成レジスタ:ビット 7 = 0、ビット 5 = 0)、測定されたローカルまたはリモートの温度が、対応するローカルおよびリモート温度上限レジスタおよび下限レジスタで設定された範囲制限に違反すると、ピンは Low にアサートされます。アラート機能は、範囲が指定された回数 (1 回、2 回、3 回、または 4 回のいずれか) 連続して違反した場合にのみアサートするように構成されます。連続違反の制限は、連続アラート レジスタに設定されます。定められた回数の連続したフォルトが発生することによって、環境ノイズに起因する誤アラートを防止できます。リモート温度センサが断線している場合、ALERT ピンは Low にアサートされます。MASK 機能をイネーブルにすると (構成レジスタ:ビット 7 = 1)、ALERT ピンがディセーブルになります (つまり、マスクされます)。コントローラがデバイスのアドレスを読み取ると、アラートの原因となった条件が続かなくなり、ステータス レジスタがリセットされさえすれば、ALERT ピンはリセットされます。