F2807x デバイスには、デバイスの消費電流を低減する方法がいくつかあります。
- アプリケーションが動作していないときに、アイドル、スタンバイ、ホールト、ハイバネーションの 4 つの低消費電力モードのいずれかに移行できます。
- RAM からコードを実行する場合には、フラッシュ モジュールの電源をオフにすることができます。
- 出力機能として設定されているピンのプルアップをディセーブルにします。
- 各ペリフェラルには、個別のクロック イネーブル ビット (PCLKCRx) があります。特定のアプリケーションで使用されていないペリフェラルについて、クロックをオフにすることにより、消費電流を低減できます。表 6-1 に、PCLKCRx レジスタを使用してクロックをディセーブルにすることにより実現できる、標準的な電流低減を示します。
- 低消費電力モードで最小の VDDA 消費電流を実現するには、『TMS320F2807x リアルタイム マイクロコントローラ テクニカル リファレンス マニュアル』 の該当するアナログの章を参照して、各モジュールの電源が確実にオフになるようにしてください。
表 6-1 さまざまなペリフェラルごとの VDD 電源電流 (120 MHz 時)ペリフェラル モジュール(1)(2) | IDD 電流 低減 (mA) |
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ADC(3) | 2.1 |
CAN | 2.1 |
CLA | 0.9 |
CMPSS(3) | 0.9 |
CPUTIMER | 0.2 |
DAC(3) | 0.4 |
DMA | 1.8 |
eCAP | 0.4 |
EMIF1 | 1.8 |
ePWM1~ePWM4(4) | 2.8 |
ePWM5~ePWM12(4) | 1.1 |
HRPWM(4) | 1.1 |
I2C | 0.9 |
McBSP | 1 |
SCI | 0.6 |
SDFM | 1.3 |
SPI | 0.4 |
USB および AUXPLL (60MHz) | 14.8 |
(1) Vmax、125°C動作時。
(2) すべてのペリフェラルは、リセット時にディセーブルになります。各ペリフェラルは、PCLKCRx レジスタを使用して個別にイネーブルにします。複数のインスタンスを持つペリフェラルの場合、ここに記載された電流は、単一のモジュールのものです。
(3) この数値は、ADC、CMPSS、DAC モジュールのデジタル部分で消費される電流を示しています。
(4) ePWM は SYSCLK の 1/2 で動作。