C2000™ 32 ビット マイクロコントローラは、処理、センシング、アクチュエーションに最適化されており、リアルタイム制御アプリケーション、たとえば産業用モーター ドライブ、ソーラー インバータおよびデジタル電源、電気自動車および輸送、モーター制御、センシングおよび信号処理などにおける閉ループ性能が向上しています。C2000 ラインには最高性能の MCU とエントリ性能の MCU があります。
TMS320F2807x マイクロコントローラ ファミリは、産業用モータ ドライブ、 ソーラー インバータおよびデジタル電源、電気自動車および輸送、センシングおよび信号処理などの高度な閉ループ制御アプリケーションに適しています。アプリケーションを短期間で開発できるように、C2000 MCU 向けデジタル電源ソフトウェア開発キット (SDK) と C2000™ MCU 向けモータ制御ソフトウェア開発キット (SDK) を提供しています。
F2807x は、TI の業界最先端の C28x コアをベースとする、32 ビットの浮動小数点マイクロコントローラです。このコアは三角法ハードウェア アクセラレータにより高速化され、サイン、コサイン、アークタンジェント関数などのCPU命令により、トルク ループや位置の計算で一般的な、三角法に基づくアルゴリズムの性能を向上できます。
F2807xマイクロコントローラ ファミリには、CLAリアルタイム制御コプロセッサが搭載されています。この CLA は独立した 32 ビットの浮動小数点プロセッサであり、メイン CPU と同じ速度で動作します。この CLA は、ペリフェラルのトリガに応答し、メインの C28x CPU と同時にコードを実行します。この並列処理能力により、リアルタイム制御システムの計算能力が実質的に 2 倍になります。CLA を使って時間に制約のある機能へのサービスを行うことで、メインの C28x CPU は、他のタスク、たとえば通信や診断を自由に実行できます。
F2807xデバイスは、ECC保護された最大512KB (256KB)のオンボード フラッシュ メモリと、最大100KB (50KW)のパリティ付きSRAMをサポートしています。メインC28xの128ビット コード保護のため、2つの独立したセキュリティ ゾーンも利用可能です。
アナログ サブシステムは3つまでの12ビットADCを搭載して、3つの独立した電力位相を同時に管理でき、また最大8つのウィンドウ付きコンパレータ サブシステム(CMPSS)により、過電圧または過電流状況でPWMを非常に高速に、直接トリップできます。さらに、デバイスには 3 つの 12 ビット DAC、およびフォルト保護付きの拡張パルス幅変調器 (ePWM)、eQEP ペリフェラル、eCAP ユニットなど、高精度の制御ペリフェラルも含まれています。
デュアルのコントローラ エリア ネットワーク (CAN) モジュール (ISO 11898-1/CAN 2.0B 準拠) および MAC とフルスピード PHY 付きの USB 2.0 ポートなどの接続ペリフェラルにより、ユーザーはアプリケーションに USB (Universal Serial Bus) 接続を追加できます。
C2000 MCU をお客様のリアルタイム制御システムに適した選択肢にしている機能について詳しく知るには? 『C2000™ リアルタイム マイクロコントローラを使った開発のための基本ガイド』をご覧いただくとともに、C2000™ リアルタイム マイコンのページにアクセスしてください。
『C2000 ™ リアルタイム制御マイコン (MCU) を使用した設計の開始』入門ガイドは、C2000 デバイスを使用する開発について、ハードウェアからサポート リソースまで、あらゆる側面をカバーしています。主要な参考資料に加えて、各セクションには関連するリンクとリソースが掲載されており、さらに詳細な情報を知ることができます。
設計を開始する際は、以下の資料をご確認ください。TMDSCNCD28379D または LAUNCHXL-F28379D 評価ボードをご覧いただき、C2000Ware をダウンロードしてください。
C2000 MCU の詳細については、www.tij.co.jp/c2000 で C2000 の概要を参照してください。