JAJSFZ5Q June 2007 – August 2022 TMS320F28232 , TMS320F28232-Q1 , TMS320F28234 , TMS320F28234-Q1 , TMS320F28235 , TMS320F28235-Q1 , TMS320F28332 , TMS320F28333 , TMS320F28334 , TMS320F28335 , TMS320F28335-Q1
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
これらのデバイスは高いレベルのセキュリティをサポートしており、ユーザー・ファームウェアがリバース・エンジニアリングされることを防止します。セキュリティ機能は、128 ビットのパスワード (16 ウェイト状態でハードコード) を備えており、ユーザーはこのパスワードをフラッシュにプログラムします。1つのコード・セキュリティ・モジュール (CSM) を使って、フラッシュ / OTP および L0/L1/L2/L3 SARAM ブロックを保護します。このセキュリティ機能により、権限のないユーザーが JTAG ポート経由でメモリの内容を確認したり、外部メモリからコードを実行したり、あるいは、セキュア・メモリの内容をエクスポートする好ましくないソフトウェアをブートロードしたりすることを防止できます。セキュア・ブロックへのアクセスを可能にするには、正しい 128 ビットのキー値を書き込む必要があります。この値は、フラッシュ内のパスワード領域に保存されている値と一致しなければなりません。
CSM に加えて、権限のないユーザーがセキュア・コードをステップ実行することを防止するために、エミュレーション・コード・セキュリティ・ロジック (ECSL) が実装されています。JTAG デバッグ・プローブが接続されている間に、フラッシュ、ユーザー OTP、L0、L1、L2、L3 メモリに対するコード・アクセスまたはデータ・アクセスがあると、ECSL をトリップして、エミュレーション接続を切断します。セキュア・メモリ読み取りに対する CSM 保護を維持したままで、セキュア・コードのエミュレーションを可能にするには、ユーザーはキー・レジスタの下位 64 ビットに正しい値を書き込む必要があります。この値は、フラッシュ内のパスワード領域の下位 64 ビットに格納されている値と一致しなければなりません。フラッシュ内のパスワードは、128 ビットすべてについてダミー読み取りを実行する必要があることに注意してください。パスワードの下位 64 ビットがすべて1 (プログラムされていない) の場合、キー値を一致させる必要はありません。
フラッシュにプログラムされた (すなわち、セキュアな) パスワード領域を使用してデバイスを最初にデバッグするとき、JTAG デバッグ・プローブが CPU の制御権を取得するのにある程度の時間を要します。この期間中に、CPU が動作を開始し、保護されている ECSL 領域にアクセスする命令を実行するかもしれません。この場合、ECSL はトリップし、JTAG デバッグ・プローブ接続が切断されます。この問題に対して、2 つの解決策が存在します。
128 ビットのパスワード (0x33FFF8~0x33FFFF) を 0 にプログラムしてはいけません。この領域を 0 にすると、デバイスが永続的にロックされます。
このデバイスに搭載されているコード・セキュリティ・モジュール (CSM) は、関連メモリ (ROM またはフラッシュ) に保存されているデータをパスワードで保護するように設計されています。テキサス・インスツルメンツ (TI) は、このデバイスに適用される保証期間において、標準契約条件に従って、この CMS が TI の発行した仕様書に準拠していることを保証します。
ただし、TI は、CSM で情報漏洩もしくは侵害が発生しないこと、または関連メモリに格納されているデータに他の手段でアクセスできないことを保証もしくは表明するものではありません。さらに、前述の規定を除き、TI は、商品性または特定目的への適合性に関する黙示の保証を含めて、CSM について、またはこのデバイスの動作について、保証または表明を行うものではありません。
いかなる場合においても、TI は、CSM またはこのデバイスの何らかの方法での使用に関連または起因して発生した、特別、間接的、偶発的、懲罰的な損害について、 TI がこれらの損害の可能性について通知されていたかどうかにかかわらず、一切責任を負わないものとします。除外される損害には、データの消失、営業上の信用喪失、使用不能の損失、または業務の中断、その他の経済的損失が含まれますが、これらに限定されません。