JAJSFZ5Q June 2007 – August 2022 TMS320F28232 , TMS320F28232-Q1 , TMS320F28234 , TMS320F28234-Q1 , TMS320F28235 , TMS320F28235-Q1 , TMS320F28332 , TMS320F28333 , TMS320F28334 , TMS320F28335 , TMS320F28335-Q1
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
PLL イネーブルおよび PLL バイパス・モードでは、入力クロック OSCCLK が除去された場合、または存在しない場合でも、PLL は引き続きリンプ・モード・クロックを発行します。リンプ・モード・クロックは、標準的には 1~5MHz の周波数で CPU およびペリフェラルへのクロック供給を継続します。リンプ・モードは、電源投入時から動作する仕様ではありません。入力クロックが最初に存在している場合のみ動作します。PLL バイパス・モードでは、入力クロックが除去された場合、または存在しない場合、PLL からのリンプ・モード・クロックが自動的に CPU に供給されます。
通常、入力クロックが存在する場合、ウォッチドッグ・カウンタはデクリメントしてウォッチドッグ・リセットまたは WDINT 割り込みを開始します。ただし、外部入力クロックに障害が発生した場合、ウォッチドッグ・カウンタはデクリメントを停止します (すなわち、ウォッチドッグ・カウンタがリンプ・モード・クロックに変更されるわけではありません)。さらに、デバイスがリセットされ、「クロック喪失状態」(MCLKSTS) ビットがセットされます。アプリケーション・ファームウェアは、これらの条件を使って、入力クロックの障害を検出して、システムに必要なシャットダウン手順を開始できます。
正確な CPU 動作周波数が絶対に重要であるアプリケーションでは、入力クロックが故障した場合に MCU をリセット状態に保持するメカニズムを実装する必要があります。たとえば、R-C 回路を使ってコンデンサが完全に充電された場合に、MCU の XRS ピンをトリガすることができます。このとき、I/O ピンを使って、定期的にコンデンサを放電して、コンデンサが完全に充電されないようにします。このよう な回路は、フラッシュ・メモリおよび VDD3VFL レールの障害の検出にも役立ちます。