JAJSEZ5P December 2013 – February 2024 TMS320F28374D , TMS320F28375D , TMS320F28376D , TMS320F28377D , TMS320F28377D-Q1 , TMS320F28378D , TMS320F28379D , TMS320F28379D-Q1
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
このデバイスのブート ROM (両方の CPU に装備) には、ブートロード ソフトウェアが収容されています。CPU1 のブート ROM は、CPU2 をリセットから復帰させる前にシステムの初期化を行います。このデバイスのブート ROM は、デバイスがリセットから復帰するたびに実行されます。ユーザーは、ブート モード GPIO ピンを構成することにより、フラッシュからブートするようにデバイスを構成するか (ゲット モードを使用)、またはブート可能なペリフェラルのいずれかからデバイスをブートするように選択できます。
CPU1 のブート ROM はマスタであり、ブート モード GPIO とブート構成を所有します。CPU2 のブート ROM は、フラッシュからブートするか (ユーザーが構成可能な DCSM OTP でそのように指定されている場合)、またはウェイト ブート モードに移行するか (OTP がプログラムされていない場合) のどちらかです 。ウェイト ブート モードでは、CPU1 アプリケーションが、その後のブートを進める方法を CPU2 ブート ROM に指示します。これには、CPU2 ブート ROM でサポートされているブート モード IPC コマンドを使用します。
表 7-14 に、このデバイスでサポートされているブート モードを示します。デフォルトのブート モード ピンは、GPIO72 (ブート モード ピン 1) および GPIO84 (ブート モード ピン 0) です。ユーザーがこれらのピンでペリフェラルも使用する場合、ブート モード ピンを弱くプルアップすることを選択してもかまいません。これは、プルアップをオーバーライドできるようにするためです。このデバイスでは、ユーザーが構成可能な DCS M OTP 領域をプログラミングすることにより、出荷時のデフォルトのブート モード ピンを変更できます。これは、出荷時のデフォルトのブート モード ピンがお客様の設計に適合しない場合にのみ推奨されます。プログラムすべき領域の詳細については、『TMS320F2837xD デュアルコア リアルタイム マイクロコントローラ テクニカル リファレンス マニュアル』 を参照してください。
モード番号 | CPU1 のブート モード | CPU2 のブート モード | TRST | GPIO72 (ブート モード ピン1) | GPIO84 (ブート モード ピン0) |
---|---|---|---|---|---|
0 | パラレル I/O | マスタからブート | 0 | 0 | 0 |
1 | SCI モード | マスタからブート | 0 | 0 | 1 |
2 | ウェイト ブート モード | マスタからブート | 0 | 1 | 0 |
3 | ゲット モード | マスタからブート | 0 | 1 | 1 |
4-7 | EMU ブート モード (JTAG デバッグ プローブ接続) | マスタからブート | 1 | X | X |
ゲット モードのデフォルト動作は、フラッシュからブートです。プログラムされていないデバイスでゲット モードを使用すると、ウォッチドッグ リセットが繰り返されるので、適切な JTAG 接続やデバイスの初期化が妨げられる場合があります。プログラムされていないデバイスでは、ウェイト モードまたはその他のブート モードを使用します。
一部のリセット ソースはデバイスによって内部で駆動されます。ユーザーは、ブート モードに使用するピンが、システム内の他のデバイスによってアクティブに駆動されないようにする必要があります。ブート構成には、OTP によってブート ピンを変更する機能があります。詳細については、『 TMS320F2837xD デュアルコア リアルタイム マイクロコントローラ テクニカル リファレンス マニュアル』 を参照してください。