JAJSEZ5P December 2013 – February 2024 TMS320F28374D , TMS320F28375D , TMS320F28376D , TMS320F28377D , TMS320F28377D-Q1 , TMS320F28378D , TMS320F28379D , TMS320F28379D-Q1
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
TMS320F2837xD は、産業用モータ ドライブ、ソーラー インバータおよびデジタル電源、電気自動車および輸送、センシングおよび信号処理などの高度な閉ループ制御アプリケーション用に設計された強力な 32 ビット浮動小数点マイクロコントローラ ユニット (MCU) です。デジタル電源および産業用ドライブ向けの開発パッケージ一式が、powerSUITE および DesignDRIVE イニシアチブの一部として利用できます。F2837xD は、システム性能を大幅に向上させる新しいデュアルコア C28x アーキテクチャをサポートしています。また、内蔵のアナログおよび制御ペリフェラルにより、設計者は制御アーキテクチャを統合し、ハイエンド システムでマルチプロセッサを不要にできます。
デュアル リアルタイム制御サブシステムは、 テキサス・インスツルメンツの 32 ビット C28x 浮動小数点 CPU を基礎としており、コアごとに 200MHz の信号処理能力があります。C28x CPUは、新しいTMUアクセラレータによってさらに高速化され、変換やトルク ループ計算で一般的な三角法演算を含むアルゴリズムを高速に実行できます。また、VCUアクセラレータにより、エンコード アプリケーションで一般的な複素数演算の時間が短縮されます。
F2837xD マイクロコントローラ ファミリには、2 つの CLA リアルタイム制御コプロセッサが搭載されています。この CLA は独立した 32 ビットの浮動小数点プロセッサであり、メイン CPU と同じ速度で動作します。この CLA は、ペリフェラルのトリガに応答し、メインの C28x CPU と同時にコードを実行します。この並列処理能力により、リアルタイム制御システムの計算能力が実質的に 2 倍になります。CLA を使って時間に制約のある機能へのサービスを行うことで、メインの C28x CPU は、他のタスク、たとえば通信や診断を自由に実行できます。デュアルのC28x+CLAアーキテクチャにより、各種のシステム タスクをインテリジェントに分割できます。たとえば、1 つの C28x+CLA コアを速度と位置の追跡に使用し、もう 1 つの C28x+CLA コアはトルクと電流ループの制御に使用できます。
TMS320F2837xDは、ECC (Error Correction Code)付きの最大1MB (512KW)のオンボード フラッシュ メモリと、最大204KB (102KW)のSRAMをサポートしています。各CPUでは、コード保護のため、2つの128ビットのセキュア ゾーンも使用できます。
高性能のアナログおよび制御ペリフェラルも F2837xD MCU に内蔵されており、さらにシステムの統合が可能になります。4 つの独立した 16 ビットADCにより、複数のアナログ信号を正確かつ効率的に管理でき、最終的にシステムのスループットが向上します。新しいシグマ-デルタ フィルタ モジュール(SDFM)は、シグマ-デルタ変調器との組み合わせで動作し、絶縁電流シャント測定を可能にします。ウィンドウ コンパレータ付きのコンパレータ サブシステム(CMPSS)により、電流制限条件を超過した、または条件が満たされていない場合に、電源段を保護できます。これ以外のアナログおよび制御ペリフェラルとして、DAC、PWM、eCAP、eQEP、その他のペリフェラルがあります。
EMIF、CAN モジュール (ISO 11898-1/CAN 2.0B 準拠)、新しい uPP インターフェイスなどのペリフェラルにより、F2837xD の接続性が拡大されます。uPP インターフェイスは、C2000 MCU の新機能で、FPGA または類似の uPP インターフェイスを持つ他のプロセッサへの高速並列接続をサポートしています。最後に、MAC および PHY 付きの USB 2.0 ポートにより、ユーザーはアプリケーションに USB (Universal Serial Bus) 接続を簡単に追加できます。
C2000 リアルタイム MCU は、お客様のリアルタイム制御システムに適した選択肢です。その機能について詳しく知るには、『C2000™ リアルタイム マイクロコントローラを使った開発のための基本ガイド』をご覧いただくとともに、C2000™ リアルタイム制御 MCU のページにアクセスしてください。
『C2000 ™ リアルタイム制御マイコン (MCU) を使用した設計の開始』入門ガイドは、C2000 デバイスを使用する開発について、ハードウェアからサポート リソースまで、あらゆる側面をカバーしています。主要な参考資料に加えて、各セクションには関連するリンクとリソースが掲載されており、さらに詳細な情報を知ることができます。
設計を開始する際は、以下の資料をご確認ください。TMDSCNCD28379D または LAUNCHXL-F28379D 評価ボードをご覧いただき、C2000Ware をダウンロードしてください。