JAJSOA2 December 2022 TPS25961
PRODUCTION DATA
デバイスが電流フローに割り込むタイミングで、短絡および過負荷電流による制限が発生した場合、入力インダクタンスによって入力に正の電圧スパイクが生成され、出力インダクタンスによって出力に負の電圧スパイクが生成されます。電圧スパイク (過渡現象) のピーク振幅は、デバイスの入力または出力に存在する直列インダクタンスの値に依存します。この問題に何等かの策を講じない場合は、上記の過渡現象によって、デバイスの絶対最大定格を超える可能性があります。過渡現象に対処する一般的な方法は、以下のとおりです。
一部のアプリケーションでは、過渡状態においてデバイスの絶対最大定格を超えないように、過渡電圧サプレッサ (TVS) を追加する必要があります。オプションの保護部品 (セラミック・コンデンサ、TVS、ショットキー・ダイオード) を使用した回路実装例を、「図 8-15」に示します。