JAJSEY0G December 2017 – June 2024 TPS62800 , TPS62801 , TPS62802 , TPS62806 , TPS62807 , TPS62808
PRODUCTION DATA
出力電圧は、VSEL/MODE ピンと GND の間に接続した1個の外付け抵抗によって設定できます。デバイスがイネーブルになり、制御ロジックおよび内部リファレンスに電源が投入されると、R2D (抵抗からデジタルへ) 変換が開始され、レギュレータのスタートアップ遅延時間 tStartup_delay 内に外付け抵抗 RVSEL が検出されます。内部電流源は外付け抵抗を通して電流を印加し、結果として得られる電圧レベルを内部 ADC が読み戻します。そのレベルに応じて、内部の帰還分圧回路が選択され、正しい出力電圧が設定されます。この R2D 変換の完了後、電流源はオフになり、電流が外部抵抗を流れなくなります。
起動後、このピンはモード選択用の入力として構成されます。したがって、出力電圧が設定されるのは 1 回だけです。 VSEL 機能とあわせてモード選択機能を使用する場合は、R2D 変換時に GND に対して追加の電流経路および合計 30pF を超える容量が存在しないことを確認してください。そうでなければ、GND への追加電流によって抵抗値がより低く解釈され、誤った出力電圧が設定されます。表 5-2 に、適切な出力電圧を設定するための RVSEL の正しい抵抗値を示します 。R2D コンバータは、E96 表に規定されている抵抗値で動作するように設計されており、1% の抵抗値精度が必要です。外付け抵抗 RVSEL は、レギュレータ フィードバック ループの一部ではないので、出力電圧の精度に影響を与えません。低電圧誤動作防止イベント発生時には、VSEL/MODE ピンに RVSEL 抵抗以外の漏れ電流経路がないようにしてください。そうでなければ、誤った出力電圧が設定されます。
VSEL/MODE ピンを GND に接続すると、あらかじめ指定された出力電圧が選択されます。
この場合、外付け抵抗が不要なので、ソリューションを小型化できます。