JAJSL74A March 2021 – January 2024 TPS62901
PRODUCTION DATA
SS/TR ピンを使用すると、ソフトスタート動作の調整と外部電圧の追跡が可能です。動作の詳細については、セクション 7.2.2.6 を参照してください。
内蔵ソフトスタート回路は、起動時の出力電圧の傾きを制御します。これにより、過剰な突入電流を防止し、出力電圧の立ち上がり時間を確実に制御できます。また、インピーダンスが高い電源またはバッテリによる望ましくない電圧降下も防止できます。動作を開始させるため、EN を High に設定すると、本デバイスは遅延の後にスイッチングを開始し、その後内部基準電圧、したがって VO が、SS/TR ピンに接続された外付けコンデンサで制御される傾きで上昇します。
SS/TR ピンに何も接続されていない場合、本デバイスは、内部的に制限される最も速い速度で起動します (このピンを外部から Low にプルすることはできません)。
シャットダウン (EN = GND)、低電圧誤動作防止、サーマル・シャットダウンのいずれかに本デバイスが設定されると、適切な Low レベルを確保するため、内部の抵抗が SS/TR ピンをプルダウンします。これらの状態から復帰すると、SS/TR の接続で設定された起動シーケンスが新たに実行されます。
SS/TR に印加される電圧は、マスタ電圧を追跡するために使えます。強制 PWM モードでは、出力電圧はこの電圧に追従して上昇および下降します。PFM モードでは、出力電圧は負荷電流に基づいて低下します。