JAJSL74A March 2021 – January 2024 TPS62901
PRODUCTION DATA
TPS62901 はパワー LED 用電源として使用できます。SS/TR ピンを使用することで、公称値よりも低い電圧に FB ピンを簡単に設定できます。これにより、検出抵抗での電圧降下が小さくなり、過剰な電力損失が防止されます。このピンは 2.5µA を供給するため、式 21 に従って、フィードバック ピンの電圧を外付け抵抗で調整できます。LED の電流に比例するこの電圧降下は、LED を駆動するのに適したレベルに出力電圧 (アノード電圧) をレギュレートするために使われます。TPS62901 は、アナログ調光と PWM 調光の両方をサポートしています。図 7-81 に、アナログ調光を使ってテストされたアプリケーション回路を示します。
SS/TR の抵抗により、FB 電圧が決まります。式 21 を使って、RSS/TR = R4 = 162kΩ によって FB 電圧は 304mV に設定されます。これにより、良好な精度を維持したまま、R4 の損失を、公称値 (0.6V) のフィードバック電圧を使った場合の半分に低減しています。
これで本デバイスは、抵抗 R2 で設定された定電流を FB/VSET から GND に供給するようになりました。最小入力電圧定格は、使用する LED が必要とする順方向電圧に応じて設定する必要があります。詳細については、SLVA451 を参照してください。