JAJSDX1 September 2017 UCC256303
PRODUCTION DATA.
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
ISNSピンは、高電圧容量を使用して共振容量に接続されます。容量CISNSと抵抗RISNSが微分器を形成します。共振容量電圧を微分することにより、共振電流が得られます。この微分信号がACであり、正にも負にもなります。ゼロクロスを検知するために、オペアンプ加算器を使用して信号をレベル・シフトします。IPolarityコンパレータが共振電流の方向を検出します。デジタル・ステートマシンがIPolarityにブランキング時間を実装し、デッドタイムの最初の400ns間のIPolarityエッジは無視されます。
OCP2閾値とOCP3閾値は、平均入力電流に基づいています。平均入力電流を導き出すには、微分器出力を1次側スイッチオン信号HSONで多重化します。HSがオンであればMUX出力は微分器出力となり、HSがオフであればMUX出力は0となります。それからローパス・フィルタを使用して、MUX出力を平均化します。フィルタの出力が、検知された平均入力電流となります。なお、MUXは正の電圧も負の電圧も通過する必要があります。OCP2異常とOCP3異常には、それぞれ2msと50msのタイマがあります。OCP2/OCP3コンパレータ出力が2msまたは50msの間、連続して高い場合にのみ、異常検出がアクティブになります。
OCP1閾値、ピーク共振電流に設定されます。ISNSピンの電圧はOCP1の閾値OCP1Thと直接比較されます。正の半サイクルで、1サイクルにつき1回、ピーク共振電流を確認します。4サイクル連続でOCP1事象が検出された場合にのみ、OCP1異常検出がアクティブになります。起動時には、最初の15サイクルのOCP1コンパレータ出力が無視されます。