JAJSDX1 September 2017 UCC256303
PRODUCTION DATA.
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
共振タンクを設計して、1次側MOSFETを選定したら、コンバータのZVS動作を再確認する必要があります。ゲート・ターンオフ・エッジで、スイッチ・ノードを放電するのに十分な電流が共振インダクタに残っていなければ、ZVSは実現しません。UCC256303は、スイッチ・ノードのスルーイングに基づくアダプティブデッドタイムを実装しています。スルー検出回路の検出範囲は1V/ns~50V/nsです。
ZVS動作を確認するには、一連の時間領域シミュレーションを実行し、ゲート・ターンオフ・エッジでの共振電流を捕捉します。プロットの例を以下に示します。
上記の図は、5%負荷で最大スイッチング周波数が生じ、5%負荷でシステムがバーストを開始すると仮定したものです。
このプロットによれば、当該動作範囲で、タンクに残っている最小共振電流はImin=0.8Aです。スルーレートを計算するには、1次側スイッチ・ノードの寄生容量を知る必要があります。この値はMOSFETのデータシートから推計できます。このケースでは、Cswitchnode=400pFです。最小スルーレートは次の式で求められます。
これは、1V/nsの最小検出可能スルーレートを上回っています。