JAJS131I July 2000 – June 2024 UCC28C40 , UCC28C41 , UCC28C42 , UCC28C43 , UCC28C44 , UCC28C45 , UCC38C40 , UCC38C41 , UCC38C42 , UCC38C43 , UCC38C44 , UCC38C45
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
この設計例では、CCM 条件に基づいてトランスの磁化インダクタンスを選択します。コンバータができるだけ広い動作範囲にわたって、不連続電流モードに移行せず、CCM を維持できるよう、インダクタンスの値を選択します。これによって、大電流の発生による損失を最小化し、出力リップルも減らすことができます。この例のトランスの設計では、インダクタンスのサイズを調整して、コンバータが CCM 動作に移行するとき約 10% の負荷と最小バルク電圧を確保し、出力リップルを最小限に抑えます。
CCM フライバックのインダクタ (LP) は、式 11 を使用して計算できます。
ここで、
UCC28C42 の場合、スイッチング周波数は発振器の周波数と等しく、110kHz に設定されています。fSW に 110kHz を選択することで、磁気素子のサイズとスイッチング損失の折り合いを付けることができ、EN55022 の 150kHz の下限よりも低い位置に第 1 高調波が設定されます。したがって、トランスのインダクタンスは約 1.8mH とする必要があります。この設計では、磁化インダクタンス LP の値として 1.5mH のインダクタンスを選択しています。
計算されたインダクタの値とスイッチング周波数に基づいて、MOSFET と出力ダイオードの電流ストレスを計算できます。
CCM フライバックの 1 次側 MOSFET のピーク電流は、式 12 に示すように計算できます。
MOSFET のピーク電流は 1.36A です。式 13 に示すように、MOSFET の RMS 電流は 0.97A と計算されます。したがって、1 次側スイッチとして使用するため、IRFB9N65A を選択します。
出力ダイオードのピーク電流は、2 次側に反射される MOSFET のピーク電流と等しくなります。
ダイオードの平均電流は合計出力電流 (4A) と等しいので、必要な 60V 定格と 13.6A のピーク電流要件と組み合わせ、出力ダイオードとして 48CTQ060-1 が選択されています。