設計目標
入力 |
出力 |
電源 |
ViMin |
ViMax |
VoMin |
VoMax |
Vcc |
Vee |
Vref |
-240 mV |
240 mV |
0.1 V |
4.9 V |
5 V |
0 V |
5 V |
設計の説明
この回路はAC信号を増幅し、電源電圧の1/2が中央となるよう出力信号をシフトします。入力信号のDCオフセットは0なので、グランドの上下両方にスイングすることに注意してください。この回路の主な利点は、アンプに負の電源がなくても、グランドより低いスイングの信号を入力できることです。
デザイン ノート
- R1 は AC 入力インピーダンスを設定します。R4 は オペアンプ出力の負荷になります。
- ノイズを減らし、安定性の問題を最小限に抑えるため、低い帰還抵抗を使用してください。
- リニア出力スイングに基づいて出力範囲を設定します (Aol の仕様を参照)。
- 回路のカットオフ周波数は、アンプのゲイン帯域幅積(GBP)に依存します。R4 と並列にコンデンサを追加すると、追加のフィルタリングを実現できます。また、R4 と並列にコンデンサを追加することで、値の大きい抵抗を使用したときの回路の安定性も向上します。
設計手順
- R1 と R4 を選択して、AC 電圧ゲインを設定します。
- R2 と R3 を選択して、DC 出力電圧を 2.5V に設定します。
- 低域カットオフ周波数 fl の値を選択し、C1 を計算します。
- fdiv の値を選択し、C2 を計算します。
- 高域カットオフ周波数 fh は、この回路のノイズ ゲインと、デバイス (LMV981) のゲイン帯域幅 (GBW) により設定されます。
設計に使用されているオペアンプ
LMV981 |
Vcc |
1.8V~5V |
VinCM |
レール ツー レール |
Vout |
レール ツー レール |
Vos |
1 mV |
Iq |
116µA |
Ib |
14nA |
UGBW |
1.5MHz |
SR |
0.42V/µs |
チャネル数 |
1 および 2 |
LMV981 |
設計の代替オペアンプ
LMV771 |
Vcc |
2.7V~5V |
VinCM |
Vee~(Vcc-0.9V) |
Vout |
レール ツー レール |
Vos |
0.25 mV |
Iq |
600µA |
Ib |
-0.23pA |
UGBW |
3.5MHz |
SR |
1.5V/µs |
チャネル数 |
1 および 2 |
LMV771 |