JAJA568B February 2018 – September 2024 ADS8689 , LP2981 , SN6505B
AVDD | Vee | Vdd |
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5.0 V | 6.5 V | 5.0 V |
この設計は、トランス ドライバと低ドロップアウト レギュレータ(LDO)を使用した絶縁型電源を示しており、『デジタル絶縁型 ADS8689 の回路設計』に記載されているようなデジタル絶縁型 SAR ADC を組み合わせて使用できます。絶縁インターフェイスを必要とする産業用機器が、この設計を SAR ADC と組み合わせて使用する主な用途となります。出力電流の要件と出力電圧ノイズの要件に基づいて、別のトランス ドライバやLDOを選定することが可能です。この電源はADS8689を搭載したPCB上に構築してテストしており、本書の後半でADS8689の性能を示し、電源の有効性を証明しています。
この回路実装は、アナログ入力モジュール、心電計 (ECG)、パルス オキシメータ、ベッドサイド患者モニタなどの用途に適しています。
仕様 | 目標 | 測定結果 |
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LDO出力電流 | 100mA 未満 | 16mA (チャネルあたり) |
LDO出力電圧ノイズ | < 1mVRMS | 該当なし |
ADS8689信号対雑音比(SNR) | 92 dB | 92.4 dB |
ADS8689全高調波歪み(THD) | -112 dB | 111.3 dB |
以下の画像は、SN6505Bの2つのトランス駆動線をオシロスコープで捕捉したものです。周波数411kHzで0V~5Vのパルスが発生しています。
以下の画像は、SN6505B電力段の整流器からの出力電圧をオシロスコープで捕捉したものです。これがLP2981-5.0 LDOへの入力となります。結果:1.12mVRMS。
この電源はチャネル間絶縁型ADS8689 PCBに実装しました。ADS8689のAC性能を測定して、この絶縁型電源の有効性を証明しています。AC 性能は SNR = 92.4dB、THD = -111.3dB であることを示しており、ADC の性能仕様:SNR = 92dB、THD = -112dB とよく一致しています。
デバイス | 主な特長 | リンク | 類似デバイス |
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ADS8689 | 分解能: 12ビット、SPI、サンプル レート: 1Msps、シングルエンド入力、AVDD/Vref入力電圧範囲: 1.6V~3.6V | +5V 電源電圧でプログラマブルな入力電圧範囲 (±12/±10/±6/±5/±2.5V) に対応する 16 ビット、100kSPS、1 チャネル SAR ADC | A/D コンバータ (ADC) |
SN6505B | 低ノイズ、1A、420kHz トランス ドライバ | ソフト スタート機能搭載、絶縁型電源向け、低ノイズ、1A、420kHz トランス ドライバ | トランス ドライバ |
LP2981 | 100mA、超低ドロップアウト レギュレータ、シャットダウン機能付き | イネーブル搭載、100mA、16V、低ドロップアウト電圧レギュレータ | リニア レギュレータと低ドロップアウト (LDO) レギュレータ |