設計目標
入力 |
出力 |
電源 |
ViMin |
ViMax |
VoMin |
VoMax |
Vcc |
Vee |
Vdd |
Vref |
-10 V |
+10 V |
+0.2 V |
+4.8 V |
+15 V |
-15 V |
+5 V |
+4.096 V |
設計の説明
この正負デュアル出力を正シングル出力に変換する反転アンプは、±10V の信号を、ADC で使用する 0V~5V の信号に変換します。電圧レベルは、与えられた式を使用して簡単に変更できます。初段の出力が低インピーダンスである限り、その他の ±15V 構成とバッファを置き換えることで、目的の入力信号に対応させることができます。
デザイン ノート
- 入力バッファの同相制限を調べます。
- バッファ アンプ U1 を使わない場合、高インピーダンスの信号源は U2 のゲイン特性を変化させます。
- ±15V の電源が 5V 電源より先に起動する場合、R6 は U1 の出力のためにグランドへの経路を作ります。これにより、R1、R2、R6 により構成される分圧器によって U2 の反転ピンに印加される電圧を制限し、U2 とその出力に接続されたコンバータ (該当する場合) の損傷を防止します。デバイスに対して最善の保護を行うためには、過渡電圧サプレッサ (TVS) を U2 の電源ピンに追加します。
- R5 の両端にコンデンサを接続すると、Vref で発生するノイズをフィルタ処理し、Vshift をよりクリーンにするのに役立ちます。
設計手順
この回路の伝達関数は次の式で示されます。
- アンプのゲインを設定します。
- Vshift を、信号を単一電源に変換するよう設定します。
- Vshift が得られるよう、基準分圧器の抵抗を選択します。
- 帰還抵抗が大きいと、入力容量と相互作用し、不安定性を引き起こす可能性があります。これを打ち消すため、伝達関数に極を追加するよう C1 の容量を選択します。この極の周波数は、オペアンプの実効帯域幅より低い必要があります。
設計に使用されているオペアンプ
OPA376 |
Vss |
2.2V~5.5V |
VinCM |
Vee~Vcc-1.3V |
Vout |
レール ツー レール |
Vos |
5µV |
Iq |
760µA/Ch |
Ib |
0.2pA |
UGBW |
5.5 MHz |
SR |
2V/µs |
チャネル数 |
1、2、4 |
OPA376 |
設計に使用されているオペアンプ
OPA140 |
Vss |
4.5V~36V |
VinCM |
Vee-0.1V~Vcc-3.5V |
Vout |
レール ツー レール |
Vos |
30µV |
Iq |
1.8mA/Ch |
Ib |
±0.5pA |
UGBW |
11 MHz |
SR |
20V/µs |
チャネル数 |
1、2、4 |
OPA140 |