VSYS = 3.3V または 5V | メモリ:LPDDR4 | VDD_CORE = 0.75V | 車載用
図 7-7 に 3.3V 入力電源と LDDR4 メモリを搭載したシステム上で AM62x-Q1 プロセッサに電力を供給する車載用 TPS6521920W-Q1 バリエーションを示します。Buck1、Buck2、Buck3 は、それぞれ 0.75V、1.8V VDDSHVx IO、および 1.1V DDR IO で VDD_CORE に電力を供給するのに使用されます。プリレギュレータから供給される 3.3V をパワー・スイッチと組み合わせて、3.3 DVDDSHx IO ドメインに電力を供給できます。この外部パワー・スイッチは、 PMIC によってイネーブル / ディセーブルになり、更にアクティブ放電が必要です。GPO2 は、電源オン・シーケンスの 2 番目のスロット (持続時間 10ms) でイネーブルになるように事前にプログラムされています。この構成を使用して、外部パワー・スイッチをイネーブルにし、プロセッサのシーケンス要件を満たすことができます。このスイッチには適切なランプ・レート仕様の製品を選択し、2 番目のスロットの持続時間 10ms の間に (PMIC が電源オン・シーケンスの次のスロットを開始する前に) 安定した出力電圧を供給する必要があります。LDO1 をバイパスとして構成すると、SD カードの電圧を 3.3V~1.8V の範囲で動的に変化させることができます。LDO1 のこの電圧の変化は、VSEL_SD ピンを HIGH (LDO1 = 3.3V) または LOW (LDO1 = 1.8V) に設定することによってトリガできます。LDO2 は、VDDR_CORE に電力を供給するのに使用されます。LDO3 は 1.8V アナログ・ドメインをサポートしています。LDO4 は 1.2V を出力するよう構成されており、HDMI トランスミッタへの電源供給に使用できます。GPIO と GPO1 は、デフォルトでディセーブルになる空きデジタル・リソースですが、必要に応じて I2C 経由でイネーブルにすることもできます。
また、TPS6521920W-Q1 は 5V 入力電源もサポートしています。VSYS = 5V を使用する場合は、外部パワー・スイッチを 3.3V 降圧コンバータに置き換えます。この外部降圧コンバータは、同じ PMIC GPO2 によってイネーブルになります。