JAJS106I January 2005 – July 2016 THS4509
PRODUCTION DATA.
THS4509は広帯域の完全差動オペアンプで、5Vのデータ収集システム用に設計されています。1.9nV/√Hzの低ノイズで、高調波歪みも100MHz、2VPP、G = 10dB、1kΩ負荷で–75dBc HD2および–80dBc HD3と低いのが特長です。スルーレートが6600V/μsと高く、セトリング・タイムは1% (2Vステップ)に対して2nsであるため、パルスを使用するアプリケーションに理想的です。最小ゲインは6dBに設計されていますが、10dBのゲインに最適化されています。
A/Dコンバータ(ADC)へのDCカップリングを可能にするため、独自の出力同相制御回路により、設定電圧から3mVオフセット(標準値)内に出力同相電圧が維持されます。このときの条件は、設定電圧が電源電圧の中点から0.5Vの範囲内であり、差動オフセット電圧が4mV未満です。同相電圧の設定点は内部回路により電源電圧の中点に設定され、また外部電源からオーバードライブすることができます。
入力および出力は、同相電圧を電源電圧の中点に設定したときに最高の特性になるように最適化されています。低電源電圧時の高性能と合わせて、この設計は高性能の単一電源5Vデータ収集システムに理想的です。THS4509の総合的な性能は、ADS5500 ADCを駆動し、10dBゲイン、125MSPSのサンプリング速度のとき、SFDRが81dBc、SNRが69.1dBc、70MHzにおいて-1dBFS信号です。
THS4509はクワッドのリードレスVQFN-16パッケージ(RGT)で供給され、完全な工業用温度範囲の-40℃~-85℃で動作が規定されています。
型番 | パッケージ | 本体サイズ(公称) |
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THS4509 | VQFN (16) | 3.00mm×3.00mm |