JAJSND9A May 2021 – November 2021 TCAN11623-Q1 , TCAN11625-Q1
PRODUCTION DATA
これにより、TCAN1162x-Q1 を除くすべてのシステム・コンポーネントの電力が遮断される超低電流スリープ状態を実現し、CAN バスを監視しながら低消費電力状態にすることができます。ウェイクアップ・イベントが検出されると、TCAN1162x-Q1 が INH を HIGH に駆動してノードの起動を開始します。
TCAN1162x-Q1 は超低消費電力スタンバイ・モードをサポートしています。このモードでは、高速トランスミッタとノーマル・レシーバの電源がオフになり、低消費電力ウェイクアップ・レシーバが働いて、ISO 11898-2:2016 に定義されたウェイクアップ・パターン (WUP) によるリモート・ウェイクアップを可能にします。
TCAN1162x-Q1 は VIO 端子による内部ロジック・レベル変換機能を備えているので、1.8V、2.5V、3.3V、5V のコントローラに直接接続できます。このトランシーバは、低電圧検出、過電圧検出、サーマル・シャットダウン (TSD)、ドライバ・ドミナント・タイムアウト (TXD DTO)、最大 ±58V のバス・フォルト保護を含む多くの保護および診断機能を備えています。
TCAN1162x-Q1 を使用すると、ノードに存在する各種電源供給の有効・無効を INH 出力ピンで切り替えることにより、バッテリの消費電流をシステム・レベルで低減できます。これにより、TCAN1162x-Q1 を除くすべてのシステム・コンポーネントに対して電力が遮断される超低電流スリープ状態を実現し、CAN バスを監視しながら低消費電力状態にすることができます。バス上でウェイクアップ・イベントが検出された場合、または WAKE 入力を介してローカル・ウェイクアップが要求された場合、TCAN1162x-Q1 が INH を HIGH に駆動してノードの起動を開始します。