JAJSO00E March 2023 – June 2024 TPS61299
PRODUCTION DATA
TPS61299x/xA 昇圧コンバータは、ヒステリシス電流モード コントローラで制御されます。このコントローラは、インダクタ リップル電流を 350mA の範囲で一定に保ち、このインダクタのバレー電流を出力負荷に応じて調整することで、出力電圧をレギュレートします。入力電圧、出力電圧、インダクタ値のすべてがインダクタ リップル電流の立ち上がり / 立ち下がり勾配に影響を与えるため、スイッチング周波数は固定されず、動作条件によって決定されます。必要な平均入力電流がこの一定リップルによって定義される平均インダクタ電流よりも小さい場合、軽負荷状況でも高効率を維持するため、インダクタ電流は不連続になります。負荷電流がさらに減少すると、昇圧コンバータはバースト モードに移行します。バースト モードでは、昇圧コンバータは数回のスイッチング サイクルで出力電圧を上昇させます。出力電圧がスレッショルドの設定 (通常モードでは Vout_target + 50mV、高速負荷過渡モードでは Vout_target + 25mV) を超えると、デバイスはスイッチングを停止して、スリープ ステータスに移行します。スリープ ステータスでは、静止電流が 95nA になります。出力電圧がスレッショルドの設定 (通常モードでは Vout_target + 25mV、高速負荷過渡モードでは Vout_target + 10mV) を下回ると、昇圧コンバータはスイッチングを再開します。出力電流がこのモードの対応範囲外になると、デバイスはバースト モードを終了します。