JAJSPS6 february 2023 TDC1000-Q1
PRODUCTION DATA
この温度測定モードは、CONFIG_2 レジスタの MEAS_MODE ビットを 1 に設定することで選択されます。トリガ・パルスを送信すると、温度測定が開始されます。温度測定の完了後に、TDC1000-Q1 は SLEEP モードに戻ります。TOF 測定モードに戻るには、MEAS_MODE ビットを 0 にリセットします。
温度センサの測定は、外部 ADC なしで実行できます。温度センサ・ブロックは、リファレンスの抵抗 RREF と最大 2 つの RTD を、一連の START および STOP パルスに変換することで動作します。パルス間のインターバルは、測定された抵抗値、結果的に温度に比例します。図 8-11 に示すように、TDC1000-Q1 はトリガ・イベントごとに 3 つの測定を実行し、START ピンと STOP ピンに対応するパルスを生成します。
RTD1 および RTD2 の抵抗は、図 8-11 の時間インターバルから、次のように計算できます。
基準抵抗が 1kΩ なら、tREF のインターバルは約 200μs です。以後のインターバル tRTD1 および tRTD2 は、RTD の抵抗値に依存します。測定間の時間遅延 td1 および td2 は、次のように概算できます。
たとえば、2 つの PT1000 センサが 0℃であるなら、抵抗値は約 1kΩ で、この例の基準抵抗と同じです。外部クロックが 8MHz で、TEMP_CLK_DIV ビットが示すデフォルトの温度クロック分周比が 8 なら、START パルスと最後の STOP パルスとの間の合計測定時間は約 922μs です。