10 スマートフォンの USB ドライブへの接続

図 6 では、OTG 対応の電話 (Micro-B メス型コネクタ、デュアル・ロール・ポート付き) を、Type-A メス型から Micro-A オス型へのコネクタ (EVM に接続するには Type-A オス型コネクタを使用) を経由してフラッシュ・ドライブ (Type-A ポート付き) に接続しています。実験として、フラッシュ・ドライブからスマートフォンにファイルをコピーします。

接続中、スマートフォンに接続されているケーブル終端の ID ピンはグランド (A-type のデバイス) に短絡しています。このスマートフォンは、ID ピンが Low に設定されていることを認識し、A-type の役割を担います。SN6505 から確立された逆パワー・パスがアクティブになり、フラッシュ・ドライブの電源がオンになります。フラッシュ・ドライブは DP ライン上でプルアップをアサートし (B-type の役割を表します)、ISOUSB211 は 1.5kΩ の内部プルアップをサイド 2 に取り込みます。その後、A-type と B-type デバイス間の通信が、USB2.0 規格で開始されます。

ペリフェラルは通信が可能になり、データ転送が成功しました。