JAJT259 march 2023 ISOUSB211
OTG ポートには、ID ピンとしてタグ付けされている 5 番目の追加ピンがあります。図 2 に示すように、この ID ピンのステータスにより、接続が発生したときのホストとペリフェラルの初期の役割が制御されます。ID がグランドに短絡したケーブル終端に接続されているポートは、初期のホスト (A デバイス) の役割を担い、ID がフローティングのケーブルのもう一方の端に接続されたデバイスは、初期のペリフェラルの役割 (B デバイス) を担います。OTG モジュールの ID のプルアップは、接続時の ID ピンのステータスを決定するのに役立ちます。B デバイスがホストの役割を引き継ぐ状況では、OTG は HNP を定義します。これにより、ケーブル接続の取り外しや交換を行わずに、デバイスが役割をシームレスに交換できるようになります。HNP をシームレスに動作させるには、絶縁型 USB リピータが任意の側をアップストリームまたはダウンストリーム方向に即座に切り替える機能を備えている必要があります。VBUS にパルスを印加して A デバイス上でセッションを開始できるセッション要求プロトコルについては、この記事では説明しません。