JAJT261 march   2023 IWR6443 , IWR6843 , IWR6843AOP

 

  1.   1
  2. 概要
  3. 統合の重要性
  4. FMCW
  5. チャープ
  6. ミキサ
  7. FFT とピーク検出
  8. 信号検出の指向性を持つビームステアリング
  9. 較正
  10. まとめ
  11. 10関連 Web サイト

較正

電圧と温度の変動に対する性能を維持するため、テキサス・インスツルメンツのミリ波レーダー・デバイスは、ランタイム時 (アプリケーションの実行時) だけでなく、RF の初期化フェーズ (RfInit() アプリケーション・プログラミング・インターフェイスを呼び出す) におけるブート時間のキャリブレーションをサポートしています。図 5 に、以下の種類のキャリブレーションの順序例を示します。

  • アナログ・フェーズ・ロック・ループのキャリブレーション。
  • シンセサイザ VCO。
  • ローカル発振分配キャリブレーション。
  • ADC DC オフセット。
  • IF アンプのハイパスおよびローパスのカットオフ周波数。
  • ピーク検出器。
  • 送信および受信ゲイン。
  • 静止電流のミスマッチ。
  • 送信位相シフタ。

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図 5 機能的なチャーピング、監視、キャリブレーションのタイミング・シーケンス。

図 6 に、送信および受信アナログ・フロント・エンド・パラメータのキャリブレーション用に RF フロント・エンドに統合されている機能の一部を示します。PA 出力および LNA 入力用の電力検出器に加えて、ループバック・パスと組み合わせることで、フロント・エンド全体を継続的に監視および補償できます。


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図 6 IWR6843 に搭載されている診断と監視の概要。