JAJT261 march 2023 IWR6443 , IWR6843 , IWR6843AOP
FMCW システムにおいて、測定の精度と再現性を保証するパラメータの 1 つは、チャープの傾斜の直線性です。モノリシック・マイクロ波 IC にアナログ・チェーンを統合することにより、耐用年数まであらゆる温度帯におけるモニタリングとキャリブレーションを効率的に実行できるため、設計ごとのばらつきが減少するだけでなく、測定の直線性全体が向上します。
図 1 のテキサス・インスツルメンツ (TI) の IWR6843 のブロック図を参照すると、トランスミッタ - レシーバ・セクションの唯一の外付け部品は、標準的な 40MHz の水晶振動子だけであることがわかります。この外付け 40MHz 水晶振動子に加えて、IWR6843 は次のような完全なトランスミッタ - レシーバ統合機能を提供します。
また、IWR6843 には、次のようなトランスミッタとレシーバ向けの完全高周波 (RF) チェーンも搭載されています。
MMIC システム・オン・チップに完全な RF チェーンを統合することにより、機能安全に必要な診断能力を実現します。
IWR6843 には、以下の完全なデジタル信号チェーン処理が統合されています。
ダイレベルの統合に加えて、IWR6843 の派生製品である IWR6843AOP には、パッケージにアンテナが付属しており、空間に制約のあるアプリケーション用や、RF 信号の PCB 配線が困難な場合でも、プリント基板 (PCB) の面積を縮小することで、より統合性を高めています。