JAJU751G September 2019 – October 2023
プロジェクトがインポートされると、図 3-2 に示すように CCS 内に Project Explorer が表示されます。
main.syscfg ファイルをクリックすると、GUI ページが表示され、PFC ソリューションの変更可能なオプションが表示されます (図 3-3)。この GUI を使用して定格電力、インダクタンス、容量、検出回路パラメータなど、適合ソリューションのパラメータを変更できます。
プロジェクトの一般構造を図 3-4 に示します。
図 3-4 は F28004x/F28002x/F28003x のプロジェクトを示していますが、powerSUITE ページから別のデバイスを選択しても、その構造は同様です。
ソリューション別でデバイスに依存しないファイルは <solution>.c/h です。 このファイルはプロジェクトの main.c ファイルで構成されており、各ソリューションの制御構造に関与します。
この設計のこの段階では、<solution> は ttplpfc です。
基板別でデバイス別のファイルは <solution>_hal.c/h です。 このファイルは、各ソリューションを実行するデバイス別ドライバで構成されています。
powerSUITE ページは、Project Explorer に表示される main.syscfg ファイルをクリックして開くことができます。 powerSUITE ページでは <solution>_settings.h ファイルが生成されます。 このファイルは、powerSUITE ページで生成されたプロジェクトのコンパイル時に使用する唯一のファイルです。プロジェクトが保存されるたびに powerSUITE によって変更内容が上書きされるため、このファイルを手動で変更しないでください。<solution>_user_settings.h ファイルで、いくつかの設定を変更できます。
Kit.json ファイルと solution.js ファイルも、powerSUITE により内部で使用されるため、ユーザーが変更することはできません。 これらのファイルを変更すると、プロジェクトが正常に機能しなくなります。
setupdebugenv_build.js は、さまざまなラボで [Watch] ウィンドウの変数を自動入力するために提供されています。
*.graphProp ファイルは、データ・ロガー・グラフの設定を自動入力するために提供されています。
プロジェクトは、PWM サイクルごとに呼び出される割り込みサービス・ルーチン (ISR) で構成されており、この ISR の中で電流コントローラが実行されます。ほかにも電圧ループおよび計測 ISR を実行するために呼び出される、約 10kHz の低速 ISR があります。少数のバックグラウンド・タスク (A0-A4 および B0-B4) はポーリング方式で呼び出され、これを使用して SFRA バックグラウンドなど、絶対的なタイミング精度が要求されない低速タスクを実行できます。
図 3-5 にファームウェアのソフトウェア・フローチャートを示します。
システムの開発および設計を簡素化するために、このリファレンス・デザインのソフトウェアは、次の 4 つのラボで構成されています。lab1 と lab2 は、昇圧 DC/DC 動作を検証するように設計されています。lab3 および lab4 は、PFC AC/DC 動作を検証するように設計されています。
これらのラボについてはセクション 3.1.2.5 に詳述します。リファレンス・デザイン・ハードウェアを使用する場合は、セクション 3.1.1 で述べたようにハードウェア設定が完了していることを確認します。