JAJU891A May 2023 – December 2023 DRV8328
図 3-1 に示すように、3 相インバータは 6 個の CSD18510Q5B パワー MOSFETs を使用して実現しています。MOSFET の定格は、ドレイン - ソース間電圧が最大 40V、ピーク電流が 400A です。この設計では、すべての FET で RC スナバを使用します。ダイオードの逆回復により、電圧リンギングは FET 全体で最大になります。バイポーラ制御があると、すべての FET にスナバが必要とは限らず、電流の方向、PWM 方式、ダイオードの逆回復に応じて必要かどうかが異なります。
スナバ コンデンサを選択しているのは、出力容量が FET のおよそ数倍、この設計では 832pF あるためです。スナバ抵抗の値は、スイッチング中に VDS スイッチング オーバーシュートのリンギングを十分減衰できるように、基板のテスト中に調整します。C30、C31、および C32 は、VDC 入力と各レッグの底面にある FET のソース端子の間にあるデカップリング コンデンサです。このデカップリング コンデンサにより、センス抵抗と電力トラックによって生じる寄生インダクタンスによって発生した電源供給ラインのリンギングが低減されます。また、この設計には、オプションでゲートと各 FET のソース間の外部容量があり、スイッチング中のゲートのピックアップまたはゲートのリンギングを低減できます。