JAJU896 June 2023 ADS131M08 , MSPM0G1507
ADS131M08 のレジスタは、7 つのチャネルすべてから測定データを供給するために初期化する必要があります (8 番目のチャネルは未使用ですが、同様に SPI 経由で読み出す必要があります)。MSPM0G3507 MCU がリセットされた後で ADS131M08 が最初にセットアップされるとき、このプロセスは行われ、それ以外にもキャリブレーションの実行ごとに行われます。
MSPM0+ MCU の SPI モジュールは、4 線式モードを使用するコントローラ・デバイスとして ADS131M08 デバイスと通信するように構成されています (チップ・セレクト信号は、SPI ハードウェア・モジュールによって自動的に High および Low にアサートされます)。また、19.87MHz の SPI クロック (MCU MCLK クロックを 4 分周したもの) を使用します。SPI のセットアップ後、すべての割り込みがディセーブルされ、リセット・コマンドが MSPM0+ MCU から SPI 経由で ADS131M08 に送信されます。その後で割り込みが再度イネーブルされ、MSPM0+ MCU は ADS131M08 にコマンドを送信してレジスタを構成します。
ADS131M08 レジスタに書き込みコマンドを送信することで、次の構成が行われます。
ADS131M08 レジスタが正しく初期化された後、MSPM0+ MCU は DRDY ピンで立ち下がりエッジが発生するたびにポート割り込みを生成するように設定されます。これは、ADS131M08 で新しい測定サンプルが利用可能なことを示しています。
ADS131M08 変調器のクロックは、CLKIN ピンに供給されるクロックから派生します。CLKIN ピンは、MSPM0+ MCU の CLK_OUT 出力から出力されます。ADS131M08 デバイスの CLKIN ピンに供給されるクロックは内部で 2 分周され、ADS131M08 変調器のクロックを生成します。したがって、ADS131M08 のサンプリング周波数は、式 3 に示すように定義されます。
ここで
この設計では、ADS131M08 の CLKIN ピンに供給される MSPM0+ MCU の CLK_OUT 信号の周波数は 8.192MHz です。オーバーサンプリング比は、適切なレジスタ設定によって 512 に選択されます。その結果、ADS131M08 変調器のクロックは 4.096MHz に設定され、サンプル・レートは毎秒 8000 サンプルに設定されます。
各ラインから中性線までの電圧を測定する 3 相システムでは、3 つの電圧と 3 つの電流を個別に測定するため、少なくとも 6 つの ADC チャネルが必要です。この設計では、3 相構成用のソフトウェアで、以下の ADS131M08 チャネル・マッピングが使用されます。