最新のデータ・センター向けのセンサ IC

データ・センター内のサーバー (図 2 を参照) が、ますます増加するデータの流れを保存および分析するため、サーバーの消費電力も増加しています。サーバー電源装置 (PSU) の電力密度を高め、効率を向上させることは、データ・センターの運用を最適化するための一つの方法です。

PSU の最も厳格な効率規格を満たす 80 Plus Titanium は、現在および次世代のデータ・センターの最小要件になっています。電流センシングは、このレベルの効率を達成するうえで重要な役割を果たし、絶縁型アンプとホール・エフェクト電流センサを使用して実装することができます。AMC3302 や TMCS1100 高精度絶縁型電流センシング IC などのセンサは、サーバーの PSU が、80 Plus Titanium 規格で要求される 96% を超えるシステム効率スレッショルドを満たすのに役立ちます。

AMC3302 絶縁型アンプは、±50mV の入力電圧を供給するため、シャント抵抗を小さい抵抗値で使用でき、アンプの消費電力を低減し、システム効率を向上させるのに役立ちます。TMCS1100 ホール・エフェクト・センサは IC 内部の磁界を介して信号を変換するため、絶縁された電源レールは不要です。また、これらのセンサは入力導体抵抗による電力損失を低減します。この抵抗は、大電流センシングで 1mΩ を超えることがあります。