図 1 に、BAW 共振器技術の構造を示します。この構造には、金属の薄膜と、機械的エネルギーを閉じ込めるその他の層との間に挟まれた圧電性材料の薄い層が含まれます。BAW は、この圧電変換を利用して振動を生成します。
ビルディング オートメーション システムは、任意の拡張可能なレベルで安全性、堅牢性、信頼性を最大化しています。IP カメラ、ビデオ監視、HVAC などのアプリケーションでより優れた性能を実現するには、正確なクロック データの複雑かつ確実なネットワークが必要です。
上述のような先進のビル オートメーション システムでは、以下の性能指標が要求されます。
ビルディング オートメーション システムでは、以下のデバイスの基準クロックとして CDC6C および LMK6C BAW 発振器を使用できます。
デバイス | 周波数 |
---|---|
オーディオ | 12.288MHz/24.576MHz |
100M イーサネット | 25 MHz |
MCU | 16MHz/25MHz |
イメージ センサ | 37.125MHz/54MHz |
SoC のシステム クロック | 48MHz/50MHz |
WiFi/BLE | 38.4MHz/48MHz |
HDMI/SDI | 297 MHz |
Gb イーサネット | 125 MHz |
上記のすべての周波数で、ジッタ性能、信頼性、安定性が重要な性能因子です。これらの指標はすべて BAW 発振器ソリューションで満たすことができます。
図 6 に、IP カメラおよび HVAC システムの代表的なブロック図を示します。IP カメラ アプリケーションでは、ASIC、MCU、イメージ センサ、オーディオ コーデック、HDMI/SDI、イーサネット PHY の基準クロックとして BAW 発振器を使用できます。HVAC システムでは、Wi-Fi/BLE、MCU、FPGA、イーサネット PHY の基準クロックとして BAW 発振器を使用できます。
デバイス | タイプ | 機能 | 主な特長 |
---|---|---|---|
LMK6C/D/P/H | 超低 ジッタ発振器 (LVCMOS、LVDS、LVPECL、HCSL 出力形式) | ASIC、MCU、イメージ センサ、オーディオ コーデック、HDMI/SDI、イーサネット PHY の基準クロック | 1MHz~400MHz の間の任意の周波数、±25ppm の周波数精度、200fs の RMS ジッタ |
CDC6C | 低消費電力 LVCMOS 発振器 | ASIC、MCU、イメージ センサ、オーディオ コーデック、イーサネット PHY の基準クロック | 250kHz と 200MHz の間の標準周波数、±50ppm の周波数精度、1ps の RMS ジッタ |
LMK1Cxxxx | 1:x LVCMOS バッファ | MCU、PHY、HDMI/SDI にクロックを供給するためのファンアウト | 1.8V~3.3V 電源、20fs の超低付加ジッタ |
TPL5010 | ナノタイマ | パワー ゲート機能付き超低消費電力システム タイマ | 1.8V~5.5V 電源、35nA (標準値) の消費電流 |