イーサネット PHY

TI の堅牢な物理層トランシーバ活用で、データ送信の速度と到達距離を改善

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産業用と車載認証取得済みそれぞれの高信頼性イーサネット PHY で構成された、TI の幅広い製品ラインアップをご確認ください。TI の各種 IEEE 準拠デバイスは、過酷な環境で信頼性の高いパフォーマンスを達成できるように、小型フォーム ファクタに各種保護機能を内蔵し、高い耐性と低レイテンシを実現しています。標準構成とシングル ペアそれぞれのイーサネット PHY で構成された TI の幅広い選択肢から、最適なコネクティビティ ソリューションを検索できます。

カテゴリ別の参照

シングルペア イーサネット (SPE) PHY

IEEE 802.3cg (10BASE-T1L)、IEEE 802.3bw (100BASE-T1)、IEEE 802.3bp (1000Base-T1) の各 SPE (シングルペア イーサネット) PHY で構成された TI の製品ラインアップを活用すると、車載と産業用の設計を簡素化すると同時に、ケーブルのコストや重量を低減できます。 

標準的なイーサネット PHY

2 本または 4 本のツイストペア ケーブルを内蔵している TI の標準イーサネット PHY を使用して、ディタミニスティック (確定的) かつ低レイテンシのネットワークを設計できます。高耐性、低電磁波の各種 PHY は、さまざまな温度オプションとパッケージ オプションに対応しています。

開発中の設計に適したイーサネット PHY を選定

DP83TC817S-Q1
イーサネット PHY

車載、TC-10 と MACsec 準拠、高精度の時間、100BASE-T1 イーサネット PHY

概算価格 (USD) 1ku | 1.49

DP83TG721R-Q1
イーサネット PHY

車載、TC-10 と 802.1AS に対応、高度な TSN (時間限定ネットワーク) と AVB (オーディオ ビデオ ブリッジ) 機能搭載、1000BASE-T1 イーサネット PHY

概算価格 (USD) 1ku | 6

DP83TC818S-Q1
イーサネット PHY

車載、TC-10 と MACsec 準拠、高精度の時間、100BASE-T1 イーサネット PHY

概算価格 (USD) 1ku | 2.34

TI の各種 PHY は、多様なアプリケーションを想定した設計を採用

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堅牢性の高い設計

TI の堅牢な PHY を活用すると、信頼性の高いシステムを製作し、導入後のメンテナンス コストを削減すると同時に、厳格な準拠テストに合格するという自信を深めることが可能

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高精度のタイミング特性

業界をリードする TI の低レイテンシかつディタミニスティック (一定時間内に確定的に処理を完了させる) PHY を採用すると、TSN (Time-Sensitive Networking:時間限定ネットワーク) アプリケーションに適した簡素化済みのソリューションを導入可能

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高度なシステム診断機能

高度なケーブル診断機能を活用した予測メンテナンスを通じて、システムのアップタイム (稼働時間) を最大化可能

イーサネット PHY 技術の概要

イーサネットは、規格が確立済みで使いやすく、信頼性の高い通信プロトコルです。産業用イーサネットを採用すると、インダストリ 4.0 を効果的に実装し、工場の現場から集中的な管理施設まで、さらにそれらを上回る規模に拡張することもできます。

信頼できる堅牢性:TI の各種 PHY は、最大 125℃ の周囲温度や最大 16kV の ESD (静電気放電) に対処できる設計を採用しており、業界の準拠テスト実施済みです。これらの PHY を活用すると、最大のシステム性能を実現できます。   

リアルタイム通信:市場をリードする TI の低レイテンシかつディタミニスティック (一定時間内に確定的に処理を完了させる) PHY は、大半の主要なイーサネット フィールドバスで採用されています。これらの PHY を活用すると、開発中のシステムで TSN (Time-Sensitive Networking:時間限定ネットワーク) 通信を実現できます。

設計プロセスを簡素化:業界で実績のある各種リファレンス デザインは、準拠試験に合格済みであり、お客様側で設計と認証に要する時間を短縮できます。 

標準イーサネット に関する主な製品
DP83826E アクティブ MII インターフェイスと拡張モード搭載、低レイテンシの 10/100Mbps PHY
DP83822IF アクティブ ファイバ・サポート、16kV ESD に対処、低消費電力、高い信頼性、10/100Mbps イーサネット PHY トランシーバ
DP83869HM アクティブ 拡張温度範囲、銅線とファイバのインターフェイス搭載、高耐性、ギガビット・イーサネット PHY トランシーバ

自動化の進展に伴って、エッジへのイーサネットの導入が進みます。産業用 SPE は、コネクテッド (ネットワーク接続型) エッジ ノードと分散処理の実現に役立ちます。開発中の産業用設計でシングル ペア イーサネットを採用すると、TCP/IP を使用して必要な場所にデータを移動できます。

速度と到達範囲の強化:TI の PHY を採用すると、最大 2km のケーブル長とより高速なデータ配信プロトコルを使用し、より優れたシステムを実装することができます。

実装コストの最小化:TI の低ノイズ レシーバ アーキテクチャを採用すると、より多くの既存ケーブル インフラを再利用し、アップグレードに要する時間とコストを削減することができます。

システム アップタイム (稼働時間) の最大化:TI 独自のランタイム ケーブル診断ツールキットを使用すると、リモート メンテナンスと予防保守を実現できます。ケーブル劣化の兆候を早期検出し、システムのダウンタイムを短縮するのに役立ちます。

シングルペア イーサネット (SPE) に関する主な製品
DP83TD510E アクティブ IEEE 802.3cg 10BASE-T1L イーサネット PHY
DP83TG720S-Q1 アクティブ 車載対応、RGMII と SGMII をサポート、1000Base-T1、イーサネット PHY
DP83TC813S-Q1 アクティブ 車載対応、低消費電力、小型フットプリント、100BASE-T1 イーサネット PHY (SGMII)

SPE (シングルペア イーサネット) は、自動運転、ADAS 機能、V2X 接続 (車車間および路車間通信) を実現するうえで、帯域幅のニーズ上昇 (10Mbps ~ 10Gbps) に対応できる統合通信プロトコルになりつつあります。

業界で実証済みの信頼性:市場をリードする TI の AEC-Q100 認証取得済みデバイスは、業界の EMC/EMI (電磁適合性と電磁干渉)、相互運用性、IEEE の各準拠テストに合格しており、お客様の設計強化に役立ちます。

フレキシブルな設計:フットプリント互換性のある TI の製品ラインアップを採用すると、設計の共通化とスケーラビリティの向上を両立し、速度や機能に関する多様な要件に対応できる、コスト最適化済みの単一プラットフォームを設計することができます。現時点で必要な機能への投資と、次世代の設計を見据えた将来への対応が可能です。

拡張済みの診断機能:SPE (シングルペア イーサネット) PHY を想定した TI の最新のケーブル診断ツールキットを使用すると、デバッグを迅速に実行し、信頼性の高いリモート メンテナンスと予防保守を確実に実施することができます。 

車載向けのシングルペア イーサネット (SPE) に関する主な製品
DP83TC812S-Q1 アクティブ 車載対応、RGMII と SGMII 搭載、TC-10 準拠、100Base-T1、イーサネット PHY
DP83TC813S-Q1 アクティブ 車載対応、低消費電力、小型フットプリント、100BASE-T1 イーサネット PHY (SGMII)
DP83TG720S-Q1 アクティブ 車載対応、RGMII と SGMII をサポート、1000Base-T1、イーサネット PHY

技術リソース

技術記事
技術記事
DP83TD510E ケーブル診断ツールキット
DP83TD510E などの 10BASE-T1L イーサネット PHY を採用する場合、ケーブルの特性を監視し、最長のケーブル到達距離を実現するための多様なケーブル診断ツールを活用できます。 
アプリケーション・ノート
アプリケーション・ノート
Importance of Latency in Factory Automation (Rev. A)
イーサネット固有の特性と、ファクトリ オートメーション アプリケーションのニーズの間には互いに相反する要素 (前者は通信に失敗した場合の再試行や遅延を想定し、後者は特定の時間枠内の処理完了を要求など) があります。DP83867 や DP83869 などのイーサネット物理レイヤ デバイスを採用した注意深いアーキテクチャを活用し、その橋渡しをする方法をご確認ください
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ホワイト・ペーパー
ホワイト・ペーパー
100BASE-T1 Ethernet: the evolution of automotive networking
イーサネットは商業や産業用の各アプリケーションで長期的に採用されてきた一般的な通信プロトコルですが、100BASE-T1 が登場するまでは自動車業界で広く採用されていませんでした。
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設計と開発に役立つリソース

アプリケーション・ソフトウェアとフレームワーク
USB から MDIO への変換を行うシリアル管理ツール

TI のイーサネット PHY を活用する開発ユーザーは、USB-2-MDIO (USB から MDIO への変換) ソフトウェア ツールを使用すると、MDIO のステータス レジスタとデバイスの制御レジスタにアクセスできます。  USB-2-MDIO ツールには、TI の MSP430™ マイコン向けの LaunchPad™ 開発キットが付属しており、軽量 GUI とのインターフェイスを確立できます。  この LaunchPad 開発キットは 1 個の MDIO バス コントローラを実装します。そのコントローラは、バスに接続済みの PHY 上にあるレジスタを操作することができます。

ドライバまたはライブラリ
イーサネット PHY のドライバとツール

TI (テキサス・インスツルメンツ) のイーサネット物理層 (PHY) トランシーバ向けドライバは、シリアル管理インターフェイス (MDC/MDIO) 経由の通信をサポートしており、PHY レジスタの構成と読み取りを行います。Linux と RTOS の各ドライバは、TI の github で見つかります。

 

リファレンス・デザイン
Gateway automotive reference design

自動車業界の各種トレンドは急速に進化しています。その結果、継続的に量が増加している流入データを効率的に処理し、自動車内全体で適切に転送してクラウドに送信するために、新しいドメインベースとゾーンベースのゲートウェイ・アーキテクチャの採用が進んでいます。適切に機能するドメイン・ゲートウェイ (またはゾーン・ゲートウェイ) は、1 つの機能ドメイン / ゾーン内に位置する複数の ECU (電子制御ユニット) の相互間、および ECU と集中型ゲートウェイの間で、安全かつセキュアにデータを転送します。集中型ゲートウェイは、自動車の多数のドメイン / ゾーン間で、安全かつセキュアにデータを転送します。

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