パッケージ情報
パッケージ | ピン数 WQFN (RTW) | 24 |
動作温度範囲 (℃) -40 to 85 |
パッケージ数量 | キャリア 3,000 | LARGE T&R |
BQ25896 の特徴
- 高効率の3A、1.5MHzスイッチ・モード降圧充電
- 充電効率92.5% (充電電流2A時)、90.5% (充電電流3A時)
- 高入力電圧(9V/12V)に最適化
- 軽負荷動作向けの低消費電力PFMモード
- USB On-the-Go (OTG)と、4.5V~5.5Vの範囲で可変の出力
- 500kHz/1.5MHzの昇圧コンバータを選択可能で最大2Aの出力
- 5V時に1A出力で93%の昇圧効率
- 正確なヒカップ・モード過電流保護
- 最低2.5Vのバッテリに対応
- 常時PWM、または軽負荷時効率用のPFM/PWM制御をサポート
- 単一入力でUSB入力および可変高電圧アダプタに対応
- 3.9V~14Vの範囲の入力電圧に対応
- USB 2.0、USB 3.0規格、高電圧アダプタをサポートする入力電流制限(100mA~3.25A、50mA分解能)
- 最高14Vの入力電圧制限による最大電力トラッキングで広範なアダプタに対応
- 入力電流オプティマイザ(ICO)により、アダプタの過負荷を引き起こさずに入力電力を最大化
- 充電器の出力からセル端子までの抵抗補償(IRCOMP)
- 最大9Aまで11mΩのバッテリ放電MOSFETにより最高のバッテリ放電効率を実現
- システム・モニタ用のADCを内蔵
(電圧、温度、充電電流) - ナローVDC (NVDC)電力パス管理
- バッテリ未接続または深放電状態でも即時オン
- バッテリ補助モードで理想的なダイオード動作
- シップ・モード、ウェークアップ、完全システム・リセットに対応するBATFET制御
- 柔軟性の高い自律およびI2Cモードにより最適なシステム性能を実現
- すべてのMOSFET、電流センシング、ループ補償を含む高度な統合
- 12µAの低いバッテリ・リーク電流によりシップ・モードをサポート
- 高精度
- ±0.5%の充電電圧レギュレーション
- ±5%の充電電流レギュレーション
- ±7.5%の入力電流レギュレーション
- 安全性
- 充電および昇圧モードでのバッテリ温度検出
- サーマル・レギュレーションおよびサーマル・シャットダウン
BQ25896 に関する概要
bq25896は、シングルセルのリチウムイオンおよびリチウムポリマー・バッテリ用の、高度に統合された3Aスイッチモード・バッテリ充電管理およびシステム電力パス管理デバイスです。これらのデバイスは、高い入力電圧での高速な充電に対応しています。電力パスのインピーダンスが低いため、スイッチ・モードの動作効率が最適化され、バッテリ充電時間の短縮と、放電フェーズにおけるバッテリ駆動時間の延長を実現できます。充電およびシステムの設定にI2Cシリアル・インターフェイスを使用できるため、真に柔軟なソリューションとなります。
bq25896は、シングルセルのリチウムイオンおよびリチウムポリマー・バッテリ用の、高度に統合された3Aスイッチモード・バッテリ充電管理およびシステム電力パス管理デバイスです。広範なスマートフォン、タブレット、および携帯型デバイスについて、高い入力電圧をサポートし、高速な充電を行います。電力パスのインピーダンスが低いため、スイッチ・モードの動作効率が最適化され、バッテリ充電時間の短縮と、放電フェーズにおけるバッテリ駆動時間の延長を実現できます。また、入力電流オプティマイザ(ICO)と抵抗補償(IRCOMP)機能が統合されており、バッテリに最大の充電電力を供給できます。このソリューションは、入力逆電流ブロックFET (RBFET Q1)、ハイサイド・スイッチングFET (HSFET、Q2)、ローサイド・スイッチングFET (LSFET、Q3)、およびシステムとバッテリの間のバッテリFET (BATFET、Q4)を高度に統合しています。また、ハイサイド・ゲート・ドライブおよびバッテリ・モニタ用のブートストラップ・ダイオードが内蔵されているため、システム設計を簡素化できます。充電およびシステムの設定にI2Cシリアル・インターフェイスを使用できるため、真に柔軟なソリューションとなります。
このデバイスは広範な入力ソースに対応しており、システム内の検出回路、たとえばUSB PHYデバイスの結果を使用します。入力電流および電圧レギュレーションの選択は、USB 2.0およびUSB 3.0電力仕様と互換です。さらに、入力電流オプティマイザ(ICO)は、入力ソースの過負荷なしで最大電力点を検出できます。また、このデバイスはUSB On-the-Go (OTG)の動作電力定格仕様にも合致しており、VBUS上で最大2Aまでの電流制限により、5V (4.5V~5.5Vで可変)を供給します。
電力パス管理により、システムはバッテリ電圧より少し上で、最低システム電圧の3.5Vより低下しないようにレギュレートされます(プログラム可能)。この機能により、システムはバッテリが完全に消耗した、または取り除かれたときでも、動作を継続できます。入力電流制限または電圧制限に達すると、電力パス管理により、充電電流が自動的にゼロまで低下します。システム負荷が引き続き増大すると、電力パスはシステムの電力要件が満たされるまで、バッテリの放電を行います。この補助モード動作により、入力ソースの過負荷が防止されます。
このデバイスはソフトウェア制御なしに、充電サイクルを開始・完了できます。バッテリ電圧を自動的に検出し、プレコンディショニング、定電流、定電圧の3フェーズでバッテリを充電します。充電サイクルの終わりに、定電圧フェーズにおいて充電電流がプリセットされた制限を下回ると、充電器は自動的に処理を終了します。十分に充電されたバッテリが再充電スレッショルドを下回ると、充電器は自動的にまた充電サイクルを開始します。
この充電器は、バッテリの負温度サーミスタ監視、充電安全タイマ、過電圧/過電流保護など、バッテリ充電とシステム運用に向けた多様な安全機能を備えています。サーマル・レギュレーションにより、接合部温度が120℃を超えると充電電流が低減されます(プログラム可能)。STAT出力により、充電状態とフォルト状態がレポートされます。PG出力は、良好な電源が存在するかどうかを示します。 フォルトが発生すると、INTにより即座にホストへ通知されます。
このデバイスには、充電電流と入力/バッテリ/システム(VBUS、BAT、SYS、TS)電圧を監視するための、7ビットのアナログ/デジタル・コンバータ(ADC)も搭載されています。BATFETイネーブルおよびリセット制御用のQONピンがあり、低消費電力のシップ・モードの終了、またはシステムの完全なリセット機能を実行できます。
このデバイス・ファミリは、24ピン、4mm×4mm2×0.75mmの薄型WQFNパッケージで供給されます。