JAJSO30A April 2022 – August 2022 AMC22C11
PRODUCTION DATA
AMC22C11 はラッチ機能付きオープン・ドレイン出力を備えています。REF ピンの電圧によって定義されたスレッショルド値を |VIN| が上回ると、出力はアクティブに Low になります (図 7-1 を参照)。
オープン・ドレイン出力には、VDD2 電源に対してダイオードが接続されています (「Topic Link Label7.2」を参照)。これは、OUT ピンに大電流が流れ込み始めない限り、VDD2 電源電圧より 500mV を超えて出力されないことを意味しています。特に VDD2 が GND2 レベルである場合、オープン・ドレイン出力は、グランドより 1 ダイオード分高い電圧にクランプされます。この動作を、図 7-5 から図 7-10 までの、灰色の網掛けで示します。
システム・レベルでは、オープン・ドレイン信号ラインの CMTI 性能はプルアップ抵抗の値によって異なります。高いスルーレート (dV/dt が高い) の同相過渡イベント中、プリント基板 (PCB) のハイサイドとローサイドの間の寄生容量結合により、オープン・ドレイン信号ラインが Low にされることがあります。寄生結合が信号レベルに及ぼす影響は、プルアップ強度の関数であり、プルアップ抵抗の値が小さいほど CMTI の性能が向上します。AMC22C11 は、比較的弱いプルアップ抵抗値 10kΩ で特性付けされており、4.7kΩ 以下のプルアップ抵抗を使用する標準的なアプリケーションで、規定の CMTI 性能を確実に満たすことができます。