JAJS245G August 2007 – January 2024 CDCE949 , CDCEL949
PRODUCTION DATA
CDCE949およびCDCEL949は、モジュラーPLLベースの低コストで高性能なプログラマブル クロック シンセサイザ、マルチプライヤ、およびディバイダです。これらのデバイスは、単一の入力周波数から最大 9 個の出力クロックを生成します。それぞれの出力は、最大4つの個別に設定可能なPLLを使用し、システム内で最高230MHzまで、どのような周波数にでもプログラムできます。
CDCEx949 には独立した出力電源ピン (VDDOUT) があります。CDCEL949 では 1.8V、CDCE949 では 2.5V~3.3V です。
入力には外付けの水晶振動子、またはLVCMOSクロック信号を接続できます。外付けの水晶振動子を使用する場合、ほとんどのアプリケーションではオンチップの負荷コンデンサだけで十分です。負荷コンデンサの値は、0~20pF の範囲でプログラム可能です。さらに、オンチップのVCXOを選択でき、出力周波数と外部の制御信号、すなわちPWM信号とを同期できます。
大きな M/N 分周比により、オーディオまたはビデオ、ネットワーク (WLAN、BlueTooth™、イーサネット、GPS)、またはインターフェイス (USB、IEEE1394、メモリスティック) の 0ppm のクロックを、たとえば 27MHz の基準入力周波数から生成できます。
すべてのPLLはSCC (拡散スペクトラム クロッキング)をサポートします。センタースプレッドおよびダウンスプレッド クロッキングのSSCを使用できます。これは、電磁気的干渉(EMI)を低減するための一般的な技法です。
PLL周波数と分周値の設定に基づいて内部のループ フィルタ コンポーネントを自動的に調整することにより、高い安定性を実現し、各PLLのジッタ伝達特性を最適化します。
このデバイスは不揮発性のEEPROMのプログラミングをサポートしているため、アプリケーションに応じて簡単にカスタマイズ可能です。CDCEx949 は工場出荷時にあらかじめデフォルト設定済みです。各種のアプリケーション構成に応じて PCB 組み立て前に再プログラム可能したり、システム内プログラミングにより再プログラムしたりできます。すべてのデバイス設定は、2線式シリアル インターフェイスのSDAおよびSCLバスでプログラムできます。
3つのプログラム可能な制御入力S0、S1、S2を使用して、周波数の選択、SSCパラメータの変更によるEMIの低減、PLLバイパス、電源オフ、出力ディセーブル機能としてLOWレベルとTRI-STATEのどちらを選択するかなど、動作のさまざまな要因を制御できます。
CDCEx949 は、–40℃~85℃の温度範囲内の 1.8V 環境で動作します。