JAJSMW4 December 2022 INA232
PRODUCTION DATA
INA232 デバイスは、シャント電圧の測定に 2 つの入力範囲をサポートしています。IN+ ピンと IN- ピンの間でサポートされているフルスケールの差動入力は、構成レジスタ (0h) の ADCRANGE ビットに応じて、±81.92mV または ±20.48mV のいずれかになります。IN- ピンでのバス電圧測定の範囲は 0V~52.42V ですが、プロセス定格により最大動作電圧に制限されます。
シャント電圧とバス電圧のフルスケール測定値と、対応する分解能の説明を、#GUID-EBCD130C-FADD-4942-BA8D-3CDBE9CA4BA2/T4877401-34 に示します。
パラメータ | フルスケール値 | 分解能 |
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シャント電圧 | ±81.92mV (ADCRANGE = 0) | 2.5µV/LSB |
±20.48mV (ADCRANGE = 1) | 625nV/LSB | |
バス電圧 | 0V~52.4V (使用可能範囲を推奨動作電圧に制限) | 1.6mV/LSB |
デバイスのシャント電圧とバス電圧の測定値は、それぞれ Shunt Voltage レジスタ (1h) と Bus Voltage レジスタ (2h) から読み取られます。Shunt Voltage および Bus Voltage レジスタのデジタル出力は 16 ビットです。シャント電圧の測定値は、システムの双方向電流により正の値にも負の値にもなります。そのため、Shunt Voltage レジスタのデータ値は、正の値にも負の値にもできます。Bus Voltage レジスタのデータ値は常に正です。出力データは、デジタル値に対応する分解能サイズを乗算して、電圧に直接変換できます。
さらに、電流と電力の計算 で説明しているように、計算された電流をアンペア単位で、電力をワット単位で報告する柔軟性も備えています。