JAJSBB9C May 1998 – December 2016 LM138 , LM338
PRODUCTION DATA.
LM138シリーズは、可変の3端子正電圧レギュレータで、1.2V~32Vの出力電圧範囲で5A以上を供給可能です。非常に使い勝手がよく、2つの抵抗だけで出力電圧を設定できます。周到な回路設計により、負荷およびラインのレギュレーションが非常に優れており、多くの商用電源に匹敵します。LM138ファミリは標準の3リードのトランジスタ・パッケージで供給されます。
LM138ファミリ独自の機能として、時間依存の電流制限が挙げられます。電流制限回路により、短い時間ならレギュレータから最高12Aのピーク電流を出力できます。このため、LM138は最大負荷の状況で大きな過渡負荷に対応でき、スタートアップを高速化できます。持続的な負荷状況では、レギュレータを保護するために電流制限が安全な値まで低下します。チップには熱過負荷保護と、電力トランジスタの安全領域保護も組み込まれています。過負荷保護は、調整(ADJ)ピンが誤って切断された場合でも動作し続けます。
デバイスが入力フィルタ・コンデンサから6インチ以上離れていない限り、通常はコンデンサ不要です。6インチ以上離れている場合には、入力バイパス・コンデンサが必要です。出力コンデンサを追加すると過渡応答を改善できます。また調整ピンをバイパスするとレギュレータのリップル除去率が改善されます。
LM138は、固定レギュレータやディスクリート部品の置き換え以外にも、広範なアプリケーションに有用です。レギュレータはフローティング状態で、入力から出力への差動電圧のみを受け取るため、入力から出力への差分の最大値を超過せず、出力からグランドへの短絡が発生しない限り、数百ボルトの電圧の電源でもレギュレート可能です。LM138シリーズの部品番号で、接尾辞Kがあるものは標準のスチール製TO-CANパッケージで供給され、接尾辞TがあるものはTO-220プラスチック・パッケージで供給されています。LM138はTJ = -55℃~150℃が定格で、LM338はTJ = 0℃~125℃が定格です。
型番 | パッケージ | 本体サイズ(公称) |
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LM138 | TO-CAN (2) | 25.40mm×38.94mm |
LM338 | TO-220 (3) | 10.16mm×14.986mm |
TO-CAN (2) | 25.40mm×38.94mm |
Changes from B Revision (April 2013) to C Revision
Changes from A Revision (April 2013) to B Revision