JAJSD65C february 2017 – february 2023 PGA460-Q1
PRODUCTION DATA
PGA460-Q1 スレッショルドの割り当ては、2 つのプリセットで構成されています。プリセット 1 およびプリセット 2 です。これらのプリセットは、いずれもスレッショルド・セグメントを割り当てるための独立したメモリ・マップを備えています。PGA460-Q1 デバイスは、各プリセットに対して最大 12 のスレッショルド・セグメントをサポートします。そのスレッショルド・セグメント・ポイント (TSP) は、プリセット 1 については P1_THR_[0:15] レジスタ、プリセット 2 については P2_THR_[0:15] レジスタで定義されています。
図 7-6 に、スレッショルドの割り当て例を示します。
図 7-6 に示すように、各 TSP は (時間、レベル) という形式で記述され、Px はプリセット番号 (プリセット 1 の場合は P1、プリセット 2 の場合は P2) です。さらに、初期セグメント時間パラメータ (TH_Px_T1) の値だけが絶対時間で表され、それ以降のすべての TSP 時間 (TH_Px_Tx パラメータ) は、前の TSP の絶対時間値と現在の TSP の絶対時間値との間の差分として表されます。各TSP のレベル値 (TH_Px_Lx パラメータ) は、すべて絶対 LSB レベルの値で表され、互いに関連がありません。任意の時点での TSP レベルのスレッショルド値は、PGA460-Q1 デバイスによって、2つの隣接するスレッショルド・セグメント・ポイント間の線形補間関数として決定されます。
図 7-6に示すように、最初のセグメントの開始に達するまでの初期セグメントのスレッショルド値は、TH_Px_L1 パラメータによって決定される一定のスレッショルド値となっています。また、 Px_REC パラメータで定義された記録終了時間に達するまでの 12 番目のセグメントのスレッショルドは、TH_Px_L12 パラメータによって決定される一定のスレッショルド値となっています。
TH_Px_L1~TH_Px_L8 のスレッショルド・パラメータは 5 ビット幅であり、TH_Px_L9~TH_Px_L12 のパラメータは 8 ビット幅です。このようなサイズになっているので、メモリ領域を節約すると同時に、長距離の弱いエコー信号でノイズが存在する場合でも高い分解能で検出することができ、すべての TSP にわたって検出範囲を一定に保っています。TH_Px_L1~TH_Px_L8 の分解能は 8 LSBであるため、短距離検出に対するスレッショルド割り当てを微調整するようにスレッショルド・オフセットを定義できます。