JAJSTH6M July 1999 – March 2024 SN65LVDS1 , SN65LVDS2 , SN65LVDT2
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
SN65LVDS2 および SN65LVDT2 は、デバイスの電源電圧に依存する入力同相範囲での動作をサポートしています。推奨条件の表から、電源レールよりも 0V~0.8V 低い範囲での動作がサポートされていることがわかります。
電源電圧が 3.3V の場合、入力同相電圧が GND と 2.5V の間にあるときに動作可能です。レシーバは、入力同相範囲全体にわたって感度の要件を満たす必要があります。
トランスミッタの説明に戻ると、SN65LVDS1 の出力同相範囲は 1.2V でした。ここで説明したレシーバのいずれかを使用すると、トランスミッタとレシーバのグランドの電位差が約 ±1V 以内の場合、通信リンクが有効に動作することが分かります。LVDS で差動信号を使用すると、グランドの差と同相ノイズの組み合わせにより、トランスミッタとレシーバの同相電位差が 1V になる環境での動作が可能になります。この 1V の電位差は、LVDS 回路が意図するアプリケーションを示しています。
RS-485 などの規格は、ほぼ 10V の電位差に対応しており、1km を超える距離での通信が可能です。LVDS デバイスの想定アプリケーションは、ボード上のチップ間、ラック内のボード間、ラックから近くのラックなど、比較的距離が短いものです。1V の電位差では不十分で、かつ LVDS の高速および低電圧機能が依然として必要な場合、設計者はテキサス・インスツルメンツの M-LVDS デバイス、または拡張同相範囲を持つ SN65LVDS33 などの LVDS デバイスのいずれかを選択できます。