JAJSL74A March 2021 – January 2024 TPS62901
PRODUCTION DATA
トラッキング機能が必要な場合、SS/TR ピンを外部のトラッキング電圧に接続することで、この目的に使用できます。出力電圧は、「電気的特性」に規定されたゲインとオフセット (標準値) で、その電圧に追従します。
SS/TR ピンの電圧が 0.8V を上回ると、内部電圧がクランプされ、本デバイスは通常のレギュレーションに移行します。これは、入力電圧が推奨動作条件の範囲内にある限り、立ち上がりトラッキング電圧と立ち下がりトラッキング電圧に対して同じように作用します。PFM モードで SS/TR ピンの電圧を下げた場合、本デバイスは出力から電流をシンクしなくなります。このため、負荷が軽い場合、結果として生じる出力電圧の低下は SS/TR ピンの電圧の低下よりも遅くなる可能性があります。外部電圧で SS/TR ピンを駆動する場合は、SS/TR ピンの定格電圧である 6V を超えないようにしてください。SS/TR ピンは、EN = 0 のとき、GND に抵抗を介して内部的に接続されます。
入力電圧が低電圧誤動作防止スレッショルド電圧を下回ると、トラッキング電圧にかかわらず、出力電圧はゼロになります。図 7-6 に、トラッキング機能を使うことでレシオメトリックおよび同時シーケンシングを行うように本デバイスを接続する方法を示します。システム例のセクション 7.3.3 を参照してください。
R7 と R8 の抵抗分圧器を使用して、VOUT2 のランプ レートを、VOUT1 より高速、VOUT1 より低速、VOUT1 と同じに変更できます。
デバイス 1 の VOUT の PG ピンをデバイス 2 の EN ピンに接続することで、順次起動されます。PG にはプルアップ抵抗が必要です。レシオメトリック起動シーケンスは、両方の電源が同じソフトスタート コンデンサを共有している場合に行われます。式 14 に、ソフトスタート時間を示します。ただし、SS/TR 電流を 2 倍にする必要があります。これらとその他のトラッキングおよびシーケンシング回路の詳細については、SLVA470 を参照してください。
FB ピンの電圧がその標準値である 0.6V よりも小さい場合、出力電圧精度は仕様よりも広い許容誤差を持つ可能性があります。SS/TR ピンから流れ出る 2.5µA の電流も、特に、SS/TR ピンに高抵抗の外部分圧器を接続した場合、トラッキング機能に影響を及ぼします。