設計目標
電源 |
発振周波数 |
Vcc |
Vee |
f |
5 V |
0V |
1 MHz |
設計の説明
この発振器回路は、選択した周波数の方形波を生成します。これは、抵抗 R1 を通してコンデンサ C1 を充電および放電することで行われます。その発振周波数は、R1と C1 の RC 時定数と、R2、R3、R4 の抵抗ネットワークで設定されるスレッショルド レベルによって決まります。発振器の最大周波数は、コンパレータのトグル レートと出力の容量性負荷によって制限されます。この発振器の回路は、時間基準またはスーパーバイザのクロック ソースとして一般に使用されます。
デザイン ノート
- コンパレータのトグル速度と出力容量は、高速の発振器を設計するときの重要な考慮点です。
- C1 には、浮遊容量に起因する誤差が最小となるように、十分に大きな値を選択します。
- セラミック コンデンサを使用する場合、温度に対して最高の安定性を得るため、COG または NPO タイプを使用します。
- 浮遊容量の影響を最小化するため、R2、R3、R4 抵抗ネットワークには値の小さい抵抗を選択します。
- R2、R3、R4 を調節して、50% 以外のデューティ サイクルを設定することもできます。
設計手順
- R2 = R3 = R4 のとき、この抵抗ネットワークは非反転入力の発振器トリップ ポイントを電源電圧の 1/3 と 2/3 の電位に設定します。
- 出力が High の際に出力を Low に戻すための上側トリップ ポイントは、電源電圧の 2/3 に設定されます。
- 出力が Low の際に出力を High に戻すための下側トリップ ポイントは、電源電圧の 1/3 に設定されます。
- 発振のタイミングは、抵抗 R1 を通してコンデンサ C1 が充電および放電する速度によって制御されます。このコンデンサは、コンパレータの反転入力の電圧を設定します。コンデンサの放電時間を計算します。
- コンデンサの充電時間を計算します。
- コンデンサの充電および放電時間は、0.69R1C1 で与えられます。目的の発振器周波数が 1MHz のとき、充電または放電の時間は 500ns になります。
- C1 に 100pF を、R1 に 6.8kΩ (実際に選択できる最も近い値) を選択します。
設計の参照資料
回路 SPICE シミュレーション ファイル SBOMAO3 を参照してください。
設計で使用されているコンパレータ
TLV3201 |
Vss |
2.7V~5.5V |
VinCM |
レール ツー レール |
tpd |
40ns |
Vos |
1 mV |
VHYS |
1.2 mV |
Iq |
40µA |
出力方式 |
プッシュ プル |
チャネル数 |
1 |
TLV3201 |
設計の代替コンパレータ
TLV7011 |
Vss |
1.6V~5.5V |
VinCM |
レール ツー レール |
tpd |
260ns |
Vos |
0.5 V |
VHYS |
4 mV |
Iq |
5µA |
出力方式 |
プッシュ プル |
チャネル数 |
1 |
TLV7011 |