テキサス・インスツルメンツの 8 ピン TCAN1462 CAN SIC トランシーバのリンギング抑制機能を実証するために、テキサス・インスツルメンツは以下の設定による実験を行いました。
- 図 4-1 に示すように、ノード 1 を TCAN1462 とし、ノード 2 を通常の CAN-FD トランシーバの TCAN1044A とした場合の 2 ノードのポイント・ツー・ポイント通信です。複雑なスター・トポロジをエミュレートするリンギング・ネットワーク (CiA 601-4 で規定) は、CAN バス端子経由で接続されています。図 4-2 と 図 4-3 に示す波形で、TCAN1462 が駆動しているときの CAN バスと RXD 信号の表示はクリーンです。しかし、TCAN10464A が駆動しているときは、無視できないバスのリンギングや RXD のグリッチが発生します。
図 4-1 2 個のノードとリンギング回路を使用したネットワーク
大きく負方向に振れている VOD に問題はなく、VOD のオーバーシュートもないことから、RXD はクリーンです。