2 入力接続が AMC3301 ファミリの放射エミッションに及ぼす影響

CISPR 11 のピーク測定を、さまざまな入力ケーブル長とテキサス・インスツルメンツの AMC3301 を使用して行いました。テストした入力ケーブルの長さは、1.5m の入力、30cm の入力、評価基板 (EVM) の入力端子で入力が短絡した状態です。すべてのテストに同じ AMC3301EVM を使用し、外部バッテリから電力を供給しました。表示されているすべての測定値は、水平方向、またはワーストケースの方向です。図 2-1 のテスト構成と 図 2-2 および 図 2-3 の CISPR 11 放射エミッション EMI のプロットを参照してください。

図 2-1 AMC3301EVM を使用したテスト構成と入力長

入力を短絡した状態での AMC3301 の放射エミッション性能を、図 2-2 に青色で示します。AMC3301 は、赤で示したノイズ フロアを上回る放射エミッションをほとんど放射していません。これは、AMC3301 がデバイスへの入力パターンやケーブルが短ければ過剰な放射エミッションを発生しないことを示しています。

図 2-2 AMC3301EVM の入力短絡および水平環境での CISPR 11 測定

図 2-3 に、1.5m の入力ケーブルに対する放射エミッションの測定値を青、30cm の入力ケーブルに対する測定値を赤、入力短絡の場合の測定値を緑で示します。このテストで、入力が短絡されている場合と、1.5m の入力ケーブルや 30cm の入力ケーブルを比較すると、AMC3301 に接続された入力パターンやケーブルが長いと放射エミッションが大きくなることが分かります。

図 2-3 さまざまな入力長での AMC3301EVM の CISPR 11 測定