すでに説明したように、内部 DC/DC コンバータのコイルには、絶縁バリアの 1 次側から 2 次側への寄生容量があり、そのエネルギーはデバイスのピンと、ピンに接続されたパターンから放射されます。したがって、AMC3301 ファミリがどのような放射を行い、他の AMC3301 など絶縁バリアに沿ったその他のデバイスにどのように影響するかを考慮することが重要です。

図 4-1 デバイスの配置の例

デバイスの配置の影響を示すために、スタックと横並びの配置をテストしました。テストで使用した回路図は、図 4-1 のフェライト セクションと同じです。入力フェライト ビーズの型番は 74269244182 で、1.5m の入力を互いに短絡した状態でテストしました。

図 4-2 は、前述のフェライト ビーズの結果として、これらの配置が CISPR 11 class B の制限を満たすことを示しています。スタックは赤で、横並びは青で表示しています。さらに、各配置はどちらも 5dBuV/m 以内に収まります。ただし、両方のデバイスを重ねて配置すると、最高の性能が得られます。

図 4-2 1.5m の入力での複数回の AMC3301 CISPR 11 測定